暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 黒龍伝説
駆け抜ける光
[3/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
きっかけさえ掴めれば。

「ええい、考えていても埒が明かん!!」

整備が終わっているデルタに乗り込み、ハッチを開けてもらい外へと飛び出す。デルタに乗っている時の方が考えがまとまりやすい。集中力がそうさせるのか、物事の本質を捉えやすくなるというか、なんとなく予知っぽい物が出来る気がするのだ。だから教えてくれデルタ。お前をどうすれば良いのかを。オーフィスから真っ直ぐに飛び続ける中、ふと、センサーに反応が現れる。

「これは格納庫にあった戦闘機か?」

戦闘機、飛行機、航空力学、飛ぶために特化した形か。行けるか?このまま何も出来ないよりはマシだろうな。アストナージに相談してみるか。オーフィスに帰還する途中、蘭の雷王とすれ違った。雷王は最高速度はともかく、それを持続させることが難しいのだろう。それでも初日よりは速くなっている。うかうかしてられない。

「アストナージ、かなり無茶なことかもしれんが念の為に確認したい」

「どうした?」

「デルタを戦闘機のように出来るか?」

「……何処でそれを知った」

「どういうことだ?」

「そう返すってことは知らずに答えを出したのか。う〜ん、まあいいか。設計図の見方は知っているか」

「簡単なものなら」

「ならこいつを見てみな。これがデルタの元になった設計図だ」

渡された端末に移る設計図に目を通す。結構変更点が多いな。フィン・ファンネルは更に大型で腰の左右に1機ずつ、背中はバインダーで機動性を高めているのか。顔も若干違うな。うん?

「おい、大きさが間違ってないか?全高が22mもあるが」

「あってるよ。元々そのサイズの機動兵器として設計されてたんだよ。だから、こんな機能も組み込んであった」

端末を操作して表示されたのは人型から飛行機形態への可変機構だった。

「見ての通り、可変機能は元の方にはあるんだよ。だけど、ISだからな。搭乗者がすごいことになる」

「そうか」

さて、次なる手を考えなければな。

「まあ、待てって。話はこれからだ。それでもこっちの戦闘機形態がおしいって話は前からあったんだよ。そんで設計だけはしてあるんだよ。外付けパーツと合体して戦闘機形態を再現しようってのがこいつだ」

そう言って更に新しい設計図を見せてくる。

「なるほど。だが、これだとフィン・ファンネルを外す必要があるな。出来れば外さずにすむとありがたいのだが」

「何もこのままとは言わないさ。それで、この方向のプランで良いか?製造を考えるとテストがギリギリだ」

「ああ、この方向で進めてほしい。攻撃の殆どはフィン・ファンネルに任せる形で速度優先で進めて欲しい」

「はいよ。すぐに再設計に移る。今日の所はどうする」

「補給が済んだら少
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ