フルフラットさんの憂鬱?
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「……とりあえず、何や考え込んでたらお腹すいて来たわ。マスター、今日のオススメは?」
しばらくウンウン唸っていた龍驤だったが、答えが出なかったのか食べながら考える事にしたらしい。
「今日か?今日はホルモンが品揃え豊富だよ」
ウチの店の仕入れは、基本的には俺の気分。定番食材のストックはあるものの、俺が無性に食いたくなったりして大量買いしたりする事がままある。今宵はそんな関係でホルモン……牛や豚、鶏の内臓が豊富に取り揃えてあった。
「お〜、えぇやんかぁ。じゃあそれで適当に……あ、酒のお代わりはビールな、大ジョッキでキンッキンに冷えた奴頼むでぇ!」
ホントにこの小さい身体のどこにそんなに酒が入るのやら。そんな事を考えながらも調理は進めるぞ。ビールに合わせるなら……『ホルモン唐揚げ』にするか。
《お好きなホルモンで!ホルモンのニンニク唐揚げ》
・お好みのホルモン:200g
・小麦粉、片栗粉:適量(1:2の割合で)
・白ごま:適量
(調味液)
・酒:大さじ1
・白だし:大さじ1
・醤油:大さじ2
・砂糖:大さじ1
・おろしにんにく:1片分
・一味(又は七味):少々
さて、作るぞ。使用するホルモンだが、作る人のお好みでOK。牛、豚、鶏……どれでも美味い。個人的にオススメなのは牛の大腸。よくテッチャンとかシマチョウって呼ばれる部位だな。揚げると脂がトロッと溶けて、カリカリの部分との対比が堪らねぇんだよなぁ……あぁ、想像したら涎出そうだ。ホルモンの下処理だが、基本的には生のままでいいぞ。臭いが気になるなら流水で洗ってからサッと下茹でするといいだろう。面倒ならスーパーのボイルもつでも大丈夫だ。
ボウルに調味液の材料を入れ、もつを入れて揉み込んで下味を付ける。その際、下茹でした奴はキッチンペーパーなんかでしっかりと水気を切ってからな。そうしないと味が薄くなるから。そして最低30分は冷蔵庫で寝かせる事。そうする事で味が染み込むので更に美味くなるからな。
寝かせたホルモンに小麦粉と片栗粉を1:2の比率で混ぜた粉をまぶす。量はホルモン全体がしっかりとコーティングされる位。慣れない内は少し厚めでもいいかもな……もしもまぶせてない所があると、揚げ油の中でホルモンの脂が溶け出してエラい事になる。後は揚げるだけだが、油の温度は170℃〜180℃位でOKだ。あんまり高温で揚げると焦げちまうからな。
しっかりと油を切って、皿に盛り付けて仕上げに黒胡椒ガリガリ振って、カットレモンを添えれば完成。
「お待っとうさん、『ホルモンのニンニク唐揚げ』だよ」
「おぉ〜!ビールに唐揚げは堪らんなぁ♪」
龍驤は嬉々として唐揚げにレモンを絞り、1
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ