ガンダムW
1591話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
機の速度アップは最優先の改修事項だよな。
ただ、最高速度を上げれば当然燃費も悪くなる。
その辺りも色々と難しい。
いや、それは今考えるべき事じゃないか。
今はとにかく、出撃の準備をする方が先か。
「じゃあ、トーラスの準備は任せた。整備員に言えば問題なくMS輸送機まで運んでくれる筈だ。俺は五飛に話を通してくる」
「分かった」
短く言葉を交わすと、俺と綾子はそのまま別行動となる。
本音を言えば、もう少し綾子と2人きりのゆっくりとした時間を過ごしたかったんだが……まぁ、これからの事を考えると、そうも言ってられないか。
ともあれ、綾子と別れて俺は五飛を探して基地の中を歩き回る。
幸い俺にしろ、綾子にしろ、そして五飛にしろ……このルクセンブルク基地では非常に目立つし、注目の的だ。
そんな訳で、五飛がいる場所を数人の軍人に聞けばすぐに分かった。
……ちょっと前に俺が連合軍の軍人と生身の訓練をやった、あの道場にいるらしい。
生真面目な五飛の性格を考えれば、休日も訓練をしているというのはそんなにおかしな話じゃない。
まぁ、その訓練をどこでやるのかというのは、選択肢が多いのだが。
そうして道場の中へと入っていくと、そこでは青龍刀を振り回している五飛の姿があった。
以前は周囲に休憩をしている連合軍の軍人とかが結構いたのだが、どんな理由があるのか今日はいない。……五飛が追い出したんじゃないといいけど。
「五飛」
「……アクセルか」
青龍刀……ただし模擬刀を空中で止めると、五飛の視線が俺に向けられる。
「俺と綾子はデルマイユの持っている屋敷の襲撃を行う事になった。五飛は基地の外で、リーオーの模擬戦をやってくれ」
「模擬戦を? なるほど、ここを攻められないようにする為か」
「そうだ。頼んだぞ」
「分かった。そのくらいは任せておけ」
こうして五飛と話を付け……俺と綾子はデルマイユの所有している屋敷を襲撃すべく、MS輸送機でルクセンブルク基地を発つのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ