ガンダムW
1591話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ぁ、サリィの中で色々とあったのだろう。
俺も別に格式張ったやり取りを好むって訳じゃないし、人前とかで馴れ馴れしくしないのであれば、こちらとしても特に何とも思わない。
「アクセル代表のこれまでの態度を見ての判断です」
「……で、わざわざ俺に対して嫌味を言いに来たのか?」
「いえ、勿論違います。無人機の件は上に報告しました。何とかOZの情報を得る事が出来ないかどうか、試してみるそうです」
「そうか。上手くいくといいんだけどな」
そう呟きながらも、俺は難しいだろうと考える。
エリートと一般人の軍隊という事であれば、SEED世界のコーディネイターとナチュラルの件がある。
エリートだからなのか、コーディネイターはスパイの類を育てているという話は聞いた事がない。
純粋にスパイという一点では、コーディネイターよりもナチュラルの方が上だった。
いや、勿論俺が知らないだけで、実はコーディネイターにも凄腕のスパイとかいるかもしれないが。
少なくても、俺が知ってる限りでは防諜戦という一分野においてはナチュラルの方が上だったと思う。
そんなSEED世界と違って、このW世界ではスパイ技術という点でも連合軍よりもOZの方が上だ。
その辺は連合軍の中にOZの手の者が何人も入り込んでいるのを見れば、明らかだろう。
勿論OZだって全員がトレーズに心酔している訳ではない以上、金やら地位やら女やらで情報を得る事は不可能じゃないが……どうだろうな。
「はい。私もそうなるように願っています。それで、本題ですが……」
ああ、そう言えば昨日もロームフェラ財団の上層部の屋敷を破壊する件で来たんだったな。
「デルマイユが怒り狂ってるって話だったな」
「はい。直接的な損害もそうですが、面子を潰されたのが大きいようです」
「だろうな」
自分の屋敷を潰されたのだから、面子は丸潰れだろうしな。
特にデルマイユの場合は自己評価が異様な程に高く、プライドも高い。
……その割りには誇りは埃の如き存在としか思ってないようだが。
「それで、出来ればこのままデルマイユが持っている他の屋敷を集中的に攻撃して欲しいという要望が上の方から来ていますが……どうでしょう?」
「俺は構わないが、戦力はそうそう出せないだろう?」
その辺は以前考えた時と同様だ。
ルクセンブルク基地の護衛としてここにいる以上、ガンダムやトールギスが他の場所に姿を現したら、その隙を突くかのようにルクセンブルク基地が襲撃されかねない。
何より……
「トールギスは改修作業中だしな」
綾子の言葉に無言で頷く。
トールギスの改修作業はそれなりに大きいものだ。
特に関節部分をガンダニュウム合金製に変えるというのは、この前見た時みたい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ