暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic24-A列車砲ディアボロス攻略戦〜Sycorax 1〜
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10体ずつの40体を作り出した。あたしの幻術がサイボーグの目でも通用することは、スバルですでに確認済み。ただ問題は、あたしの幻術は衝撃に弱いこと。だけど、ほんの一瞬でも連中に隙を作り出せるなら、それで十分よ。

†††Sideティアナ⇒アリサ†††

ティアナの作り出した幻術によって、ベータ達の動きが止まった。でもここで仕掛けるのは早いわね。あたし達が動く時は、アイツらが止まっている時じゃなくて動いている時。チンクやセインと視線で確認し合って、連中が幻影に仕掛けるのを待つ。

「どうせ幻術なんだろ! 本物に当たるまで消し飛ばしてやんよ!」

「賛成っスよ、ノーヴェ!」

「しょうがない」

ノーヴェとウェンディとディエチが真っ先に動いた。あたし達の幻影に向かってエネルギー弾を撃ち込んだり、殴ったり蹴ったりと攻撃を加え始めた。直後にティアナが操作を始めて幻影が一斉に動き出したから、あたし達もそれに合わせて動き出す。

『あたしがノーヴェを墜とすわ。一番近いし』

『では私はウェンディを止めよう』

『じゃああたしがディエチを押さえるよ』

自然とベータは後回しになった。何せアイツ、その場から動かずに幻影を観察するように目だけを動かしているから。あれは下手に仕掛けるとカウンターを食らいそうだし、まずはノーヴェ達を押さえるのが妥当だわ。幻影のチンク達に紛れて、「おらおらおら!」エネルギー弾を連射しまくるノーヴェへと接近する。

『やるなら同時に・・・!』

『承知!』『うん!』

チンクとセインも、ウェンディとディエチへ向かって行って・・・いるはず。正直、本物と幻影の見分けがつかないわ。ティアナの幻術の完成度って、かなり高いのよね。もっと鍛えれば将来的にかなり強い武器になるわ。

『あと数歩で配置に着く』

『あたしも〜』

『オッケー。カウント3で、一斉に行くわよ!』

『『『3、2、1、今!』』』

――バーニングスラッシュ――

“フレイムアイズ”の剣身に炎を纏わせての直接斬撃で、ノーヴェの機動力の要であるブーツを狙う。ギンガやスバルの“リボルバーナックル”に付いてるスピナーと同じ歯車をピンポイントで斬り捨てて、さらに生み出していた炎でローラーを焼き払ってやった。

「んな・・・っ!?」

「はい。アウト〜」

驚愕に目を見開いて一切の動きを止めたノーヴェの下顎に、その場で旋回しての遠心力いっぱいの裏拳を叩き込んだ。サイボーグは体の大半を機械化しているけど脳はしっかりと存在している。揺らしてやれば、普通の人間と同じように脳震盪を起こす。ノーヴェが「ぅ、あ・・・!?」両膝を地面に付いてから四つん這いになった。

「無理はしない方がいいわよ、ノーヴェ」

「て・・・め
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