暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic24-A列車砲ディアボロス攻略戦〜Sycorax 1〜
[4/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
衝突。衝撃波が2人の間で発生して、「うわあ!」ヴィータ副隊長がこっちに吹き飛ばされて来て、「ちょっと!」アリサさんが咄嗟に受け止めた。対するデルタは「おっとっとい」ほんの少し後ろによろめいただけだった。

「とにかく今よ!」

「はいっ!」

「後はお願いします!」

――ウイングロード――

スバルとギンガさんが環状魔法陣の道、ウイングロードを発動して、列車砲に比べて車体の低い装甲列車の真上を通って行った。正直、装甲列車の砲撃の迎撃を警戒したけど何も起きなかった。そう思ったのも束の間・・・

「あ・・・!」

列車砲のレールガン2門から巡航ミサイルが立て続けに2発と発射された。とんでもない衝撃波が襲ってきて「きゃあああ!」あたし達や、晴れ始めてた砂煙を吹き飛ばし、「うおおおお!?」空を駆けていたノーヴェが「わぁぁぁぁ!?」地面に落下して、ウェンディやディエチは吹き飛ばされた。

「いたた。・・・『スバル、ギンガさん!』」

あたしは強く打ったお尻を撫でながら、すぐに2人に念話を繋げた。2人のウイングロードは消えてしまっている。ノーヴェみたいに墜落したのかもしれないって、心配になって・・・。

『あたしとギン姉は大丈夫!』

『これから母さんと交戦に入るわ。ティアナ、アリサさん、ヴィータ副隊長。チンク二尉、セイン曹長、よろしくお願いします』

2人は無事だったみたい。ヴィータ副隊長が『おう! 任せとけ!』そう応じると、念話はそのまま切れた。これでクイントさんは大丈夫なはず。なら後はあたし達の役目を果たすだけ。

「こらー! デルタ! ミサイル撃つんなら、カウントダウンくらいしろ!」

「そうっス! 危うく戦闘不能になるところだったっスよ!」

いきなりの発射で文句を言うノーヴェとウェンディだけど、どういうわけか目の前に居るデルタじゃなくて、わざわざ列車砲に振り返ってるわね。なんの違いがあるわけ・・・。デルタはデルタで悪びれる様子もないし。

「悪ぃ、お前ら。ノーヴェ達はお前らで対処してくれ。デルタは、あたしがやる」

「えっと〜、八神ヴィータ。古代ベルカ式の騎士。空戦AAA+・・・だったっけ? デルタを1人で相手に出来ると思ってる? 殺すよ?」

「・・・っ!?」

あたしがあのハンマーに叩き潰される様を幻視した。冷や汗がドッと溢れ出して、「はぁはぁはぁ!」呼吸が苦しくなって、涙も出て来た。チンク二尉が「落ち付け、ティアナ二士。しっかり深呼吸をしろ」と、肩に手を置いてくれた。言われるままに深呼吸を繰り返して、なんとか落ち着くことが出来た。

「上等だよ、てめぇ。同じ鉄槌使いの先駆けとして、キッチリ格の違いを見せてつけてやんよ! 来い!」

「先輩後輩で括ると痛い目を見るよ♪」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ