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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第9話 デバイス
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場していたナコト写本の聖霊、エセルドレーダそのものだった。


「マスターが生前に好んでいた作品の人物を使ったそうです」

「……ずいぶんと懐かしいのを持ってきたな……」

「ご迷惑でしたでしょうか?」


少女はこちらを不安そうに見てきた。……あぁもう!可愛いなチクショー!!


「……大丈夫だ。大丈夫だからその顔はやめてくれ」

「イエス、マスター」


……本当にナコト写本でした。
いやね?ゲームキャラに初めて可愛いと思ったキャラだから凄い思い入れもあるし、好きなキャラだから嬉しいけどさ、なんか複雑だよな。


「私の機能は追々説明していきまし。今は……」


少女は俺の前で跪いて頭を下げる。それはさながら、主に忠誠を誓う儀式のようだ。


「私がマスターを守る盾となり、敵を打ち倒す為の剣となることを。そして、マスターへの絶対的な忠誠をお約束します」

「……本当に?」

「神に誓って」

「……わかった、信じるよ」

「ありがとうございます。マスター」

「となると、愛称が必要だな」

「…?名前ならば『サイレントフェザー』と言う名称がありますが?」

「人前でその姿で出たら可笑しいだろ。そうだな……」


名前……名前……そうだ、


「……レン。お前はこれからレンと呼ぼう」

「レン……」

「サイレントの部分を取っただけなんだけど、そのままより人らしいだろ。それに呼びやすいし、お前にピッタリだと思うんだけど?」

「マスターが望むままに」

「……まぁ、いいか。これからよろしくな、レン」

「はい、マスター」





とまぁ、そんな事があったわけで……今はレンとの生活は当たり前になりつつあった。高町家のみんなにはこの事はまだ話してない。話す次期は今じゃないからな。
それにしたって、初めの頃のレンとは自分の考えとかをあまり言う方ではなかったから大変だった。
言う時は言うんだけど、後は必ず『マスターの心のままに』だからな。
でも、最近はちゃんと教えてくれるから、幾分やりやすいな。


『マスターのお陰です』

「そうなのか?」

『はい。間違いなく』

「ふーん……」


まあ、いいんだけどさ。





レンside

私が仕えるマスター、天城悠里は変わった人だった。いくら人格や身体が存在するとはいえ、私はデバイス。武器であり、物なのだから。
しかし、マスターは私に人としての名前を与え、1人の人として扱っていた。
初めは理解できなかった。どれだけ人に近かろうが、私が『物』であることには変わりはない。それなのに何故、私を人として見るのか。


「あのな……レンは確か
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