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DQ3 そして現実へ…〜もう一人の転生者(別視点)
俗物に大物の心は解らない…私も以前は解らなかった。
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ん。
「え!?お姉さんじゃないの?…はぁ、やっぱりアルルのパパさんは、女の趣味が良いなぁ………な、ウルフ!お前もそう思うだろ!?」
優雅な動作で迫り来る剣を左手の人差し指と中指で摘み、緊張感無く感嘆の溜息を吐くパパ。

「えぇ、本当ですね!何処の世界でも、勇者の母親は若くて美しい人なんですね!」
話を振られて、彼女(わたし)の目の前で他の女を褒めるウルフ。
しかもこの台詞には、影の実力者マイマミーへのゴマスリも含まれてる荒技。

「ちょ、リュカ…私達の義理の息子は、将来有望よ!…どうしよう、楽しみになってきたわ」
いや、どうだろうか…
このまま行くと第二のリュカが出来上がるだけなのでは?

「あ〜あ、可哀想に…」
「な、何よリュカ!」
「アイツに将来は無いな…明日にでもマリーのイオナズンでお別れだ…」
「「「「「……………」」」」」
お父さんの悲しそうな口調に、一同息を呑み私を見詰める…

リュカ・チルドレンとしてセンスを試されてるわ。
「………」
私はジト目でウルフを睨み、両手にメラをほんのり灯す。

「ち、ち、ち、違うんだマリー!!コレはアレでその何だ…えーと…」
すんごい慌てるウルフが滑稽!
やばいわ…これ面白い。

「………ぷっ…ふふふ…あははははは!」
我慢出来なくなり笑ってしまいました。
「あはははは、冗談よウルフ!私はコノ父親を見て育ったのよ…その程度で怒る程、自分に自身が無い訳じゃないわよ!」
そうよ…浮気出来ないくらい魅力的になってやるんだから!
他の女に目が行かないくらい、迫り続けてやるんだから!!


「アルル…随分と楽しそうなお友達方ね。紹介してくれないの?」
人様のお宅でファミリー・コントを炸裂させてると、狼狽える様子もなくアルルさんのママさんが楽しそうに問いかけてきた。

「おっと、申し遅れましたお母さん。僕は此処アリアハンから、娘さんと共に旅を続けてきたリュカと申します。以後お見知りおきを」
スマートな動作でアルルママさんの手を取ると、スカした調子で甲にキスをするお父さん。

「まぁ…紳士的にどうも。私はアルルの母親…アメリアと申します。娘が大変お世話になっりました」
そんな行為に動じることなく、笑顔で挨拶する結構なツワモノなアメリアさん。

さて、そんな感じに始まった自己紹介…



みんなワザとお兄ちゃんを最後に持ってきたみたい。

「あ、あの…初めまして、僕はリュカの息子のティミーです…む、娘さんと…アルルさんと正式に付き合ってます!よろしくお願いします!!」
緊張のあまり、先程からツッコミをしてないお兄ちゃん。
プロとしての意地を見せて欲しいわぁ〜…

「な、何じゃと…ア、アルルと付き合う?」
お兄ちゃんの
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