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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十六話 ホテルアグスタ 6
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ヴァイスは詳しく話そうとはしない。だが、アスカはそれで感づいた。
「あのバカ、奥にいますね」
顔を険しくして、ヴァイスの横を通り過ぎようとするアスカ。
「まて、何をするつもりだ?」
嫌な予感がしたヴァイスは、アスカの肩を掴んで止める。
「今のティアナに現実を突きつけるだけですよ。アイツはただ逃げているだけだ!」
吐き捨てるように言うと、ヴァイスを振り切ってアスカはティアナの元に向かった。
アスカはクロスミラージュを構えてターゲットを追うティアナを目にする。
夢中でやっているのか、ティアナはアスカに気付かない。
「…」
足元にあった枯れ枝を拾い上げたアスカは、音を発てずにティアナの背後に回り込む。
そして、手にしていた枯れ枝を折った。
ポキッ!
「え?」
その音に反応したティアナが振り向き、クロスミラージュを突きつける。
カチッ
反射的に引き金を引いてしまったティアナ。そこにはアスカがいた。
「今日、二度目の誤射だな」
クロスミラージュの向こうでアスカがティアナを睨みつける。
「な…なんでアンタがいるのよ!」
一歩後ずさるティアナ。
「気付かなかったのか?緊急出動だ。ティアナだけ来ないから探しにきたんだよ」
アスカはシレッと嘘を言う。
「な!それを早く言いなさい…キャッ!」
急いで走りだそうとするティアナだが、慌てすぎたせいで足がもつれて転倒してしまった。
その様子を見たアスカが呆れたような声を出す。
「ウソだよ」
「は?」
「緊急出動ってのはウソだ」
「…」
惚けたような表情を、ティアナは浮かべた。
が、すぐに立ち上がってアスカに詰め寄る。
「何のつもりよ!そんなウソをつくなんて!」
怒り出したティアナはアスカを睨む。
「何のつもり、だぁ?」
アスカも再びティアナを睨みつける。
「身体を休めろと言われたのに、それを無視して訓練しているバカ野郎を止めようとしてんだよ」
アスカの言葉に、ティアナはムッとする。
「さっきも言ったでしょ?ミスをそのままにしておけないって。だから…」
「たった今、振り向きざまにオレを撃ったよな?それも含めてか?」
「!そ、それは…練習だったし、アンタがいきなり…」
「練習だからフレンドリーファイヤーはいいのか?気の抜けた練習ならやらない方がマシだ」
「…」
痛い所を突かれ、ティアナは言葉を詰まらせる。
「無駄な練習をやるな。今日みたいな事がまたあったら迷惑だ」
「そんな事はもうしない!」
ティアナは反射的に叫んだ。だが、アスカは冷ややかにティア
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