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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十六話 ホテルアグスタ 6
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ナと話し合おう。





オレはスバルとティアナの部屋のドアをノックした。

「おい、ティアナ。いるか?」

すると、少しだけドアが開き、スバルが顔を出す。

「…なに?」

スバルはあからさまに警戒している。

まだ機嫌悪いか…まあ、しょうがない。

「…ティアナと話がしたい。出してくれないか?」

「………」

何か、困ったように眉を八の字にするスバル。

「別にケンカしにきた訳じゃないよ。ただ、お互いに誤解している所があると思うんだ。だから話し合いをしにきたんだ。もちろん、スバルにも参加してもらいたい」

オレはなるべく穏やかに言うように心がける。

スバルと話し合わないといけないのも本心だ。できれば一人ずつの方がいいんだけどな。

ところが、

「まだ…帰ってきてないんだよ」

小さい声だったが、オレにははっきりと聞こえた。

まだ帰ってきてない?嘘だろ!?

「まだって…もう4時間だぞ!さすがにヤバいだろ!」

話し合い云々じゃない、完全にオーバーワークだ!

とにかく今はティアナを止めるのが先決だ。

オレはすぐにティアナを探しに行こうとした。

だが、スバルがオレの手を掴んでそれを止める。何でだよ!

振り返って文句を言おうとしたけど…スバルの泣きそうな顔を見て言葉を飲み込んでしまった。

「アスカ、ティアは今すごい苦しんでるんだよ!だから…」

…そうか。スバルは…そうなんだな。オレは、スバルと言う人間を今理解した。

オレはスバルの手を振り払う。

「スバル。お前がティアナを庇い続けるってんならそれでいい。スバルの性格で、あんまり強くは言えないだろ?」

「え?何を…」

戸惑うスバル。

スバルは誰かに強く言って行動を諫めるより、一緒に苦しい道を行く方を選ぶ奴だ。

なら、むしろ今のままでいてもらった方がいい。

オレはスバルの目を見て、こう告げた。

「スバル。オレは今のティアナをそのままにはしておけない。ティアナを全否定する事になってもアイツを止める。それがオレの役割だ」

「…」

スバルは、何も言えずにいた。たぶん、心のどこかではオレの言っている事を理解しているんだと思う。

それだけでいい、充分だ。

オレはスバルを置いてティアナを探しに出る。

あぁ、めんどくせぇ…でも、いいさ。

嫌な事は全部オレがやってやる。





outside

辺りは既に暗くなっており、遠くにある隊舎からの灯りが僅かに森林に届く。

その森林で、ティアナは宙に浮かぶフォトンターゲットに向けてクロスミラージュを突きつけていた。

何度も、何度も。

ターゲットは
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