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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十六話 ホテルアグスタ 6
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オレはそう言って歩き出そうとするが、今度はスバルに右手を掴まれた。
「何だよ」
「ダメ!なのはさん達には言わないで!」
……やっぱりな。
言いたくねぇ…言いたくねぇけど…
オレは深くため息をついた。
「つまり、ティアナが間違った事をしていると思ってるんじゃねぇか」
「!」
スバルは目を見開いて動揺する。認めたくなかったんだろうな。
分かっていて、理解していて、認めたくなかったんだ。
認めてしまうと、大切な親友を裏切る事になるんじゃないかって、怖かったんだな。
今のオレの言葉は…きっとスバルを傷つけたんだと思う。
でも…誰かが言わなきゃ…いけない事……なんでオレなんだよ!
「なあ、スバル。ティアナの弾丸な、痛かったよ。凄くな」
オレは強引にスバルの手を振り解き、寮へ歩き出した。
「あ、あの…アスカさん」
恐る恐る、と言った感じでエリオが追いかけてきた。キャロも後ろからついてくる。
しまった…エリオとキャロの事をすっかり忘れていた。
それだけ、オレに余裕が無かったって事か。
「…ゴメンな。エリオ、キャロ。嫌なモン見せちゃったな」
兄貴失格だな…つまんねぇ所を二人に見せちまった。自己嫌悪するよ。
「「い、いえ、いいんです!」」
エリオとキャロが慌てるように言う。
二人に気を使わせたくないけど、オレも色々考えなくちゃいけないな。
「悪いついでに、少し一人になりたいんだ。先に戻っていてくれよ」
今、オレも余裕がない。心配を掛けてるは分かってるけど、オレは二人を置いてその場から離れた。
ちくしょう…なんでこうなっちまったんだ…
outside
なのは達は隊長用の休憩室で一休みしていた。
はやてとリインはまだ仕事があるとかで席を外している。
「あのさ、ちょっといいか?」
お茶を飲みながら、ヴィータがなのはに聞いてきた。
「うん、なに?」
「訓練中から気になってたんだよ。ティアナの事」
「うん…」
答え辛そうになのはが頷いた。
「強くなりたいなんてのは、若い魔導師ならみんなそうだし、無茶も多少はするもんだけど、時々ちょっと度を超えてる」
ヴィータはそこで一度言葉を切る。そして、なのはを見る。
「あいつ、ここにくる前に何かあったのか?」
ヴィータは今日のティアナに違和感を感じていた。
いつものティアナなら、戦略的に不利な状況で賭けに出るようなマネはしない。
だが今日は違った。意味のない無茶をした。
ヴィータは過去にティアナが暴走する原因があったのではないのかと考えたのだ。
「うん……ティアナのお兄さん、テ
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