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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第二十六話 ホテルアグスタ 6
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「ほっといてよ。自分の失敗くらい理解してるわよ。それをそのままにしておくのが嫌なの」

「分かってねぇよ。誤射した状況を作ったのはティアナだろうが。射撃修正じゃ意味がねぇんだよ!」

思わず声を荒げてしまった。だが、ティアナが失敗と思っている事があまりにも事実とかけ離れている。

「アンタに何が分かるのよ!アタシは強くならなくちゃいけないの!だからこんな所で立ち止まる訳にはいかないのよ!」

なんだ?全然関係ない事を叫びだしたぞ。

「誰もそんな事は言ってねぇだろ!今回は…ぐぇ!」

ティアナに詰め寄ろうとしたら、誰かに後ろから羽交い締めにされた。

ぐっ…なんて力だ!ふりほどけねぇ!

「ティア、アスカは私が捕まえておくから、行って」

スバルだった。

「こら!離せ!スバル!」

本気でもがこうとして、右肩に痛みが走った。

まだダメージが抜けていない…

「うん、アリガト」

ティアナが足早に立ち去る。

「まて、ティアナ!まだ話は終わってねぇぞ!逃げるな!」

何とかスバルから逃れようとジタバタもがいたが、バインドでも掛けられたようにガッシリ捕まって身動きがとれない。

コイツ、本当に力あるな!

そうしている内に、ティアナが視界から消えた。

一回部屋に戻るのか、それとも直接どこかで自主練するのか。どのみち今から止めても無駄だろう。

「……くそっ!離せよ!」

ティアナがいなくなって、スバルはようやくオレを解放した。

「ったく、なんつー馬鹿力だ」

オレは疼き始めた右肩を押さえる。さっきよりも熱を帯びているみたいだ。

「なんでアスカはティアの邪魔をするの!?」

そんなオレに、スバルが叫ぶように言ってくる。

「スバルはどう思ってるんだよ。ティアナの今の行動が正しいと思ってるのか?」

「当たり前だよ!ティアなら自分で間違いを修正できるもん!」

即答かよ、少しは考えろって。

ため息がでちまったよ。

どうする?ティアナだけじゃなく、スバルも問題あるぞ。

スバルはティアナに依存しすぎている。

冷静に状況を判断できていない…いや、それはオレもかもな。

頭に血が昇りすぎてるのが自分でも分かる。なら、しかたがない。

「…隊長に報告しておくべきかもな」

隊長達に迷惑は掛けたくないけど、こういうゴタゴタを解決するのも上司の仕事だ。これ以上拗れる前に何とかしておきたい。

だが、オレの言葉を聞いてスバルが慌てだした。

「え…?なにもなのはさん達に言う事じゃないでしょ!」

…慌ててる、ってことは…少しカマを掛けてみるか。

「それを判断するのはオレでもスバルでもない。隊長だ」


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