日常編3
女子か
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そうなケーキがあって我慢できるわけがない。なので、それの到着を待たずして早々に食べ始める。
「「おいしい♪」」
思わず声が重なった。一口食べた瞬間に口の中に広がるクリームが、至福の時を与えてくれる。
「あんた、男になる気ないでしょ?」
「へ?」
モンブランに舌鼓を打っていると、斜めに座る猫耳少女から妙なことを言われ思わず間抜けな声が出た。彼女が何を言いたいのかはわからないけど、好きなものは好きでいいんじゃないかな?
「シリル!!こっちもおいしいから食べてみて!!」
シャルルの発言は気になるけど、今はこっちの方が気になる。ウェンディが選んだショートケーキもイチゴが大きくてすごく美味しそう。食べている本人も喜びを共有したいのか、フォークで一口分取ってこちらに向ける。
「あーん」
「あ〜ん」
差し出されたそれを大きく口を開けて食する。そのショートケーキを食べて思わず頬が緩む。
「イチャイチャしすぎじゃない〜?」
「百合の花が見えます!!」
「ジロジロ見ちゃダメよ」
俺たちの様子をじっと見ているセシリーとサクラ。それに対し目を合わせようともしないシャルル。様々な反応を少女たちは見せるが、お構い無しに俺たちはケーキを食べている。
「お待たせしました。こちら、デラックスパフェになります」
そこに待ちわびていたメインの品がやって来る。そしてそれを見た全員の第一印象は・・・
「「「「「デカッ!!」」」」」
その一言に尽きた。とにかく大きい。俺たちの半分くらいあるんじゃないかというほどに大きくて、それ以外の感想が出てこない。
「な・・・なんかすごいね」
「予想の上を行ってたよ」
名前からして大きいのは想像してたけど、ここまでとは思っていなかった。だからかなり驚愕しており、上から下まで何度も見返している。
「手伝いましょうか?」
「いや、大丈夫」
気を遣ってシャルルがそう言うが、今回はお断りさせてもらうことにした。確かに大きいけど、美味しそうなことには間違いないから、ちょっともったいない気持ちが出てきて。
「ごちそうさまぁ」
空になったパフェの器に使用したスプーンをいれる。ついでに先にお腹いっぱいになってしまった少女の分も入れておくことにした。
「あれが空になるんだ〜」
「よく食べれたわね・・・」
「シリル先輩も大喰いなんですね!!」
それを見ていた三人は目を点にして唖然としている。俺も食べれるか心配だったけど、このデラックスパフェは味が層ごとに異なっており、飽きることなく先に進めることができた。もう一個頼むなんて暴挙は絶対にできないけど。
「じゃあ帰ろっか」
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