第01部「始動」
第01話
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。
確かに、昨日はかなり無茶をした…ラピスは俺のサポートしていたから、睡眠時間をかなり削っていた筈だ。
「………ラムダ、ここにずっと居るわけにはいかない。船を移動させてくれ。作業効率は考えなくていい」
『了解ですマスター。敵の反応が出ましたら起こしますので、それまではゆっくり休んでいて下さい』
「ああ…すまない。少し気が回らなかった…有難う」
『私もラピスもマスターが好きです。全てを一人でするのは大変です。荷が重くても、分けられるのなら喜んで背負います』
「…オモイカネもそうだったが、お前はもっと変わっているなラムダ」
『私のマスター-ご主人様-がそうですから』
「〜〜〜」
ん?
見ればラピスが腰に抱きついていた。
「どうしたラピス?」
徐々に力を上げようとしているのだろうが、平均的な同じ年代の少女にも負ける腕力ではさして問題も無い。
「ラピス?」
「わたし〜〜〜も…つ」
………は、全く俺の回りは…良い奴ばかりだな。
だが、俺は………
「ああ。有難うなラピス」
俺は逆にラピスを抱える。キョトンとした顔が印象的だったが、直ぐにそのままもたれかかってくる。
『………ぃぃ ぁ』
「?じゃあ後は任せる。何か分かったら連絡をくれ」
『はいマスター』
-シュッ-
……マスターはラピスを抱いたままブリッジを出ていった。
あの調子では、またラピスの部屋のベッド脇で寝ることになりそうですね。
進路を決めて、探索用のバッタを増やす。
私の名前はラムダ。強襲型戦艦ユーチャリスのAI。マスターに名前を頂き、共に歩んで来た…
私はマスターの、私はマスターのマスターのマスターの…………
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「さて…彼に何と言おうかねぇ」
「なにがよ?」
「さっき連絡があったんだけど、今度の連合会議で火星の後継者とコロニー襲撃犯に関する話し合いが議題に上がる」
顔は笑っているが、彼を包む雰囲気は真剣そのものだ。
「…でも、彼が行なった事の経緯は知られているのでしょう?」
「ああ。草壁は詰問に対して全てを答えているらしいからね。彼らに行なった非人道的行為や、テンカワ君が行なった行為が、自分達の計画を妨害していたという事もだよ」
「だったら」
机に両手を叩きつける音が広がる。音が消えると、その場は空気が乾いた様に静かに感じる。
「…情状酌量?君も分かってるだろう。そんなものはないよ」
悲しいくらい呆気なく、沈黙は崩された。
「元木連の軍人が中心だったけど、軍内部の反乱と取られても仕方ない状況だったんだ。そこに、 コロニー襲撃で悪名高い彼を釈明する……そんな発表なんてしやしないよ」
「だったら!」
「無茶は言わないでね。草壁は全てをって言ったよね。彼の行動にネルガルが関わっている事はもうバレちゃって
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