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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第549話】
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ー残量残り300切ったか」

「うふふ、このまま踊りなさい。 わたくしの奏でる円舞曲で!!」

「チィッ……!」


 四月のクラス代表戦が過る――だが明らかにあの時とは違い、ライフルの射撃を絡めたオールレンジ攻撃と偏向射撃《フレキシブル》、更に機体にリミッターが掛かっていない為通常よりも動きが機敏であり、瞬間視を鍛えた俺も目で追うのがやっとだ。

 四基の内の一基が至近距離までやって来た。


「……そこだァッ!!」


 ブルー・ティアーズが描く軌跡を読み、ジャガーノートの矛先を軌跡の先に置くと共に杭を打ち出す。

 そのタイミングと同時にやって来た自律兵器は、杭が刺さり、紫電を放ちつつ地表へと墜ちていく。


「ほぅ。 点である杭打ち機でブルー・ティアーズを墜とすか。 ……君がやって来た並々ならぬ努力、垣間見えたといえよう」


 感心したように呟くウィステリアの言葉だが、戦いに集中していた俺は聞き逃していた。

 更に俺は体勢を変え、スラスターを点火、もう一基近くに居たブルー・ティアーズに狙いを定めるもそれを読んでいたセシリアは軌道を変え、残り二基のブルー・ティアーズが接近。


「……来た!」


 全身のスラスターを点火させ、周囲に来たブルー・ティアーズ一基を勢いのついた蹴りの一撃、もう一基を更にジャガーノートで突き刺し、合計三基のブルー・ティアーズを破壊した。


「まだ……終わってませんわよ!!」


 サイドスカートのブルー・ティアーズ二基を時間差で射撃、多角的軌道を描いて肉薄してくる。

 流石に接触信管型のミサイルに対しては迎撃出来ず、後方へと避けつつ、しつこく追跡してくるミサイルを後ろに、一気にセシリアへと肉薄した。


「……ミサイルの自爆狙いでしょうが、おあいにく様ですわね!」


 ライフルと自律兵器による射撃を行いながら後退するセシリア、リミッターの掛かっていないセシリアの機体にどんどん引き離されていき、フレキシブルによる射撃でシールドエネルギー残量残り50を切った。


「……ッ! 残量が……!?」

「……ふむ。 中々に善戦した方だな。 ……終演だな」


 その言葉通り、背後のミサイルと降り注ぐ光の弾雨がヒルトに直撃、爆炎の中へと消えていくイザナギ――そして、立ち込める爆煙から地表に墜ちていくヒルト。


「……わたくしの勝ちですわね」


 地表へと墜ちていくヒルトを掴むセシリア。


「……とはいえこの勝ち、わたくしにとって明らかに有利なものですわね。 ……次に相見える時には、互いに全力でいきたいものですわね」


 そう言い、セシリアの身体が光の粒子片へと変わっていく。


「……
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