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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第549話】
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「引っ掛かりましたわね」
直ぐ様ライフルを構え、連射――尾を曳く無数の光の粒子がシールドバリアーに当たる。
煌めく粒子片となり鮮やかに輝く中、バリアーを貫通した一撃が装甲に当たると装甲表面温度が上昇と共に衝撃で身体に痛みが走った。
「っ……セシリアの武器にこれ程の威力があるやつはない筈だが……」
構えたライフルはスターライトmkV、ブルー・ティアーズに収納されているセシリア愛用のライフル、だが威力が段違いだ――と、ウィステリア・ミストからチャネル通信が届く。
『言い忘れていたがブルー・ティアーズの機体性能及び武装性能はリミッターを解除した状態の威力だ。 そして君にはあらゆるリミッターを掛けている。 君自身が取得したスキルもそうだが、イザナギ自身及び武装も一つしか使えないようにしている。 では続きを楽しみたまえ』
スキル云々はわからないものの、従来の通りではないという事実を受け入れるしかない俺は武装項目欄を開いた。
件並み使用不可と記載されている中、唯一使用可能なのは――。
「……ジャガーノート?」
いつの間にかインストールされていた武装【ジャガーノート】、この武装は以前の紅い無人機が所有していた武装だった――シャルの持つ【シールド・ピアーズ】と同系統のパイルバンカーだった。
ジャガーノートを呼び出し、右手に構えた俺を見てセシリアはくすりと不適な笑みを浮かべて呟いた。
「遠距離型のわたくし相手に接近専用――それも時代錯誤の掘削機で戦おうとは……笑止、ですわね」
……妙な近視感に囚われる――そして、俺は自然とこの言葉を口にした。
「やれるとは言い切れないが――やってやるさ、これがな」
その言葉を無意識に口にした俺――下で様子を見ていたウィステリア・ミストは腕組みしながら昔を思い出していた。
初めて自分が【IS】に乗った時の事を、共に戦った【仲間】の事を――唐突に記憶がフラッシュバックされた。
『――――。 どうしたの、ボーッとしちゃって、空を眺めてさ』
『ん? ……いや、平和だなーって思ってさ』
『アハハ、そうだね。 ……隣、座ってもいい?』
『ああ。 ……てかさ、短いスカートは止めておけよ、【シャル】』
『……―――のえっち』
激闘が続く中、過去のやり取りを思い出したウィステリア――。
「……シャル」
無意識に呟いた言葉は虚空へと消えていく、青空には煌めく粒子が幾重も弧を描いていた。
周囲を包囲し、間断無く全方位から降り注ぐ光の雨、その中心に居たヒルトは被弾しながらも何とか耐え凌いでいた。
「チッ……シールドエネルギ
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