ガンダムW
1590話
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かを持ってくるつもりだ?」
「俺の知り合いに話を通して、隠してあった場所から運んで貰うように目処は立ってる。後は、それがいつ届くかだな」
当然これは嘘だ。
だがそんな風にしなければ、ここに家具を運んでくる事は無理だろう。
……後で、その辺の段取りをしないとな。
ただ、MS輸送機の客室はそんなに広い訳ではない。
いや、普通に考えれば広いのだが、デルマイユの屋敷とは比べものにはならない。
だとすれば、使える家具もそれ程多くはない……か?
ソファ辺りは出来れば使いたいな。
他にもテーブルや食器棚辺りも備え付ける事が出来ればいいんだが。
「随分と動きが早いな」
疑問を込めた視線を向けてくる五飛。
まぁ、五飛にとっては当然の疑問か。
「それなりに伝手はあるからな」
取りあえずそんな具合に誤魔化す。
それでも今日の内に家具の類を運び入れる訳にもいかないので、数日……もしくはトールギスの改修が完了する頃に運び入れた方がいいか。
「……それで、今日はこれからどうするんだ?」
「どうすると言われてもな。OZが攻めて来た時、すぐに出撃出来るように待機していろとしか言われてないから、特にこれといってやるべき事はない。ここ暫くは忙しかったし、疲れを取る意味でもゆっくりしてればいいんじゃないか?」
そう告げるも、五飛の顔にあるのは不満そうな色。
ただ、実際問題やるべき事はないんだよな。
ノベンタやベンティ、セプテムからも特に何の要望も来ていないし。
ああ、でもサリィが昨日来てたな。ロームフェラ財団の上層部を襲った結果を言いに来たって事は、多分効果的だったからまたやって欲しいんだろう。
ただ、もし本当にそんな要望があったとしたら、出撃出来るのは俺だけだろうな。
まさか、ルクセンブルク基地を放って置く訳にもいかないし。
俺達がいない間にOZに攻められて再び向こうに取られましたなんて事になったら、ちょっと洒落にならない。
まぁ、そうなっても指示をしてきたのが連合軍である以上、責められる謂われはないと思うが。
「なら、俺は好きに動かせて貰う。何かあったら呼べ」
それだけを告げると、五飛は格納庫から出ていく。
……五飛の暇な時間って、何をしてるんだろうな?
MS戦の訓練か? それとも、生身の戦いの訓練か?
どのみち、大人しく本を読んでたりといったことはしそうにないように思える。
「相変わらず忙しそうな奴だな」
綾子も俺と同じ意見だったのか、五飛が去っていった方を見て短く呟く。
「真面目なのはいいんだが、それでも少し生真面目すぎるんだよな。もう少しこう……適度に不真面目になるのは、五飛にとってもいい事だと思うんだが」
「適度に不真面
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