暁 〜小説投稿サイト〜
この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
17伝承の鍵だか何か開けてしまいます
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イBBAの経血臭以外にも、洗っていない便所と言うか、水で流していない公衆便所の臭いもして、絶句するカズマ。
 通路にまで匂いが染み付いて黄色くなり、洗ったまま干してある汚い下着、靴下、股間に当てて生理の経血を防いだ布、洗っても汚いオムツ、酒瓶、生ゴミ、残り物にハエが集っている入れ物や陶器などなど。
 あらゆる汚物が存在して女子寮のような動物園臭を発し、香水ですら効果なし、同性で同族のサッキュバスだけがこの臭気に耐えられ、「男が入れない」のでは無く「入ったら呼吸できないで死ぬ」ので誰一人として入れなかったのだと理解させられた。
「あの… 人間がこれ以上入るには、マスクが無いと死んじゃうんだ」
 率直な意見を言って、マスク代わりになるものを探してもらったが、カズマは福島第一で作業できるような全面マスク、それも放射性物質も防げるチャコールフィルターと、個人用PDE警報装置とか放射線検知のガラスバッジと、長靴の安全靴と二重の防塵スーツが欲しかった。
「これしかありませんっ、我慢してくださいっ」
 サッキュバスちゃん愛用の生理用下着と、経血を受け止める使用済みの布を鼻に被せられて頭の後ろで紐を縛られ、どこかの究極の変態、HK仮面みたいに変身した。
「フオオオオオオッ!」
 BBAの経血臭や便所の臭い、ゴミや生乾きの洗濯物臭や足の裏臭から開放され、洗濯はしてあるものの恋人の経血臭とメス汁を吸収し続けた布を鼻と口に当て「メタモルフォーゼ」したカズマきゅん。
「こっちですっ」
 サッキュバスちゃんに手を引かれるまま、混乱の中を走る二人。
 服装はサッキュバス装束だったが、もし見つかって人間といて羽根が出せないサッキュバスだとバレればどうなるか分からない。
 飛べないBBAには余り配慮されず建築され、隣の細胞に橋が架けられている場所を超える。
 間に掛けられた橋も、徒歩移動を考えられたものではなく、飛んでぶつかりでもして落ちた時に捕まるための橋で、子供はともかく体重が重すぎて飛ばないBBAは通行しなかった。

「ここから向こうが長しか入れない神殿、でもこの印があれば入れます」
 小さい頃には神殿、聖堂として入り、祈りを捧げた懐かしい場所。長の印を壁にIDキーのように当てると神殿の扉が開かれ、そこからだけは素人や虫が作り続けたような蜂や蟻の巣の構造では無く、床材も何でできているのか分からないような近代建築で作られていた。
「ラピュタは本当にあったんだ」
 思わずガリバー旅行記?にあったような小人の世界とか、言葉を喋る馬みたいな高等生物がいる世界、飛行する巨大都市を思い浮かべたカズマきゅん。
 別にそこだけ重力方向がサカサマになっていたり、黒いキューブが重なって動きまわって黒服が潰れたりしていたりしなかったが、先客がいて声を掛けられた。

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