第3話 紅くそびえる館
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「無駄にでかいな。」
「だな。」
[兎に角、そこら辺にいる住人にきいてみれば?]
「りょーかーい。」
刹那達は前方に見える赤い館に向かって先ずは向かうことにした。この先が運命の分岐点であろうことを露しらずに。
「咲夜、そろそろお客さんが来そうだからおもてなしの準備を。」
「承知いたしました。」
そう言って瞬時に消えるメイド服の女。そして、それを従える何百年ものの間背が伸びない吸血鬼の幼女。全てはここから始まったとは知らず、時は進むのであった。
「魔理沙、あの館から来てるわね、あれは。」
「だな、お宝の臭いがプンプンするぜ。」
一人の巫女は飛び、一人の少女は箒にまたがり颯爽と虚空を突っ切りながら湖を横断していた。
「しっかし、よくもまあこんな大がかりなことが出来るわね。」
「それだけ相手が強いって事だろ。燃えてくるぜ!」
「あんたのその元気を先ずは叩き潰したいわ。」
「おいおい、物騒なことはやめてくれよ。っと、此処がその館かよ、でけぇ。」
「主のご命令によりここを通すことはできません。」
「あらそう、なら力ずくでも通って見せるわ!」
霊夢はあらかじめ用意していたお札を懐から出すと、回りに浮遊させた。先ずはそれで相手の力量を図るつもりなのだろう。
「そちらからは出ませんか、なら此方から!「行けません。」なっ、・・・グハッ!」
突如としてきた声に対応が遅れたのかその女性はものすごい勢いで湖へ吹っ飛んでいった。弾が飛んできた方向を振り向くと、案の定、顔に見覚えのない二人がやけに砲身の長いキャノンを持っていた。
「あんた達はだれ?」
「しがない軍人です。」
「邪魔をしないでくれるかしら。此方はここから出ている赤い霧を止めたいのよ。」
「なーに言ってんだ。単にこんなものより更に強大なエネルギーをぶつければ良いだけだ。現にあれがいい例だ。」
魔理沙はその方向を向いた。そこには言わずもがな青空が広がっていった。
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