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ドリトル先生と沖縄の蛇達
第十二幕その二

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「しっかりとした保護が行われます」
「素晴らしいことですね」
「全くです、本当に」
「動物の保護は」
「忘れてはなりません」
 絶対にというのです。
「稀少な生物は特に」
「絶滅しない様に」
「細心の注意が必要ですが」
「ヒヤンやハイ達もですね」
「そうです、沖縄には珍しい生きものが多いので」
 先生も今回のことであらためて認識したことです、沖縄は珍しい生きものが本当に一杯いる地域でもあるのです。
「こうしたことにも力を入れないと」
「駄目ですね」
「はい、ですから」
「ヒヤンやハイについても」
「そうです、今回のことで」
 まさにというのです。
「かなり助かりました」
「よかったですね」
「先生のお陰です」
 ヒヤンやハイ達を保護出来たことはというのです。
「まことに」
「いえ、僕は全く」
「何もですか」
「していません」
「ですが先生がおられないと」
 安座間さんは自分の功績を功績と思わない先生にお話します。
「本当にです」
「ここまではですか」
「出来ていませんでした」
 そうだったというのです。
「まことに」
「その通りですよ、先生がおられなかったら」
 真喜志さんも先生にお話します、空港に向かいつつ。
「今回のことはここまでスムーズに進んでいませんでした」
「そうでしたか」
「有り難うございます」
 二人で先生にお礼を言いました。
「今回は」
「そう言って頂けると何よりです」
「今度沖縄に来られたら」
 ふとこんなことも言った安座間さんでした。
「ご一緒に海も行きたいですね」
「そうですね、その時はビーチでティータイムを楽しみましょう」
「そうしましょう、そして一緒に泳いだり」
「僕は泳げますが積極的にお水に入ることは」
「されないですか」
「水着も持っていないので」
 水泳はしないというのです。
「スーツのままでいいでしょうか」
「はい、それでも」
 一緒に泳ごうとお誘いをかけたことは空振りで。安座間さんは残念に思いました。
 ですがそれでもです、気を取り直して言うのでした。
「お願いします」
「それでは」
 明るくお話をしてでした、先生達は。
 空港に着くと笑顔で手を振り合ってお別れをしました、先生は飛行機に乗っている間は実際に本を読むことに集中してです。
 苦手な飛行機での時間をやり過ごしました、そのうえで。
 大阪の新国際空港に着いてです、飛行機から降りて動物の皆と合流して言うのでした。
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