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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第二十五話 挑戦状
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死するんじゃ?」
「うっせっ!!」
ケイジさんの拳が俺の頭上に再び落下。
「ぐあっ……ぱ、パワハラで訴えますよ!?」
「なら坊主は俺に対するモラハラで訴えてやる。 言っとくけどな、俺のほうが階級は上だぜ? 立場ある人間にゃ色んな連中のツテがあるんだぜ? ありとあらゆるツテを使って絶対に勝訴してやるから金の用意は早めにな?」
「大人気のなさが過去最大級なんですけど」
閑話休題。
「……んで、お前さんは今後どうすんだ?」
再び廊下を歩き出し、俺はケイジさんの後ろについていく形になる。
「ジュエルシードは管理局に任せます。 だけど、ジュエルシードを狙う魔導師に関しては俺が」
「ダメだ」
俺の言葉を遮るように否定の言葉が放たれた。
そしてそれは、ケイジさんが俺の想いを理解していることの証明でもある。
「さっきも言ったが、お前さんは長期休暇中だ。 そして長期休暇の間は事件への介入を禁止されてる。 今回のことも、後で艦長さんから処分がくるはずだ。 どのみち参加なんてできない」
知ってる。
そんなのは最初から知ってる。
知ってたから管理局には伝えなかったんだ。
管理局に任せて問題のない事件だと思う。
それこそ、ケイジさんが介入すればすぐに終わってしまうようなちっぽけな事件かもしれない。
……だけど、ここにきて今更引くことはできない。
「それでもやります」
「ダメだ」
「ジュエルシードなんてどうでもいい。 けど、それを狙う魔導師だけは譲れません」
「譲る譲らないの問題じゃない。 これは管理局の決定事項だ。 坊主如きの意思一つでどうこうなるような問題じゃないんだよ」
「知りませんよ、そんなこと」
「あぁ?」
歩きながら、ケイジさんの声が低くドスの効いたものに変わる。
それと同時に俺に向かって強烈な殺気を向けてきた。
「ガキが我侭言ってるんじゃねぇよ。 坊主がその魔導師に何の思い入れがあるのか知ったこっちゃないし興味もない。 そもそも、敵さん相手に同情と私情が混ざってる時点で0点だ。 そんなんで俺を納得させようってんなら無駄と知れ」
「別にそれだけで納得させるつもりはありません」
「ほぅ?」
俺はケイジさんの殺気を、殺気で返した。
それは相手が喧嘩を売るような睨みつけに対し、同じように睨みつけるようなもの。
喧嘩上等、宣戦布告の合図だ。
「納得させる手段の一つになるのなら、俺はアナタを倒す」
その言葉に対し、ケイジさんは足を止めてこちらを向く。
「ガキが一丁前にカッコつけてんじゃねぇよ。 坊主が俺に勝とうなんざ一億年早い」
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