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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第二十五話 挑戦状
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ことは、実は色々と問題のあることだったのを後になって気づいた。

「――――っつぅ訳で坊主にゃ仕事も任務も与えない時間を与えて、問題がなくなるまで大人しくしてもらおうって思ってたわけだが……」

「……えへ」

「気持ち悪ぃしボケてる場合じゃねぇっ!」

「ごうっ!?」

 俺の頭部にケイジさんの鉄槌が下り、頭の先から足の先まで衝撃と痛みが走っていく。

 先ほどの戦闘の傷もあって俺はその場で膝をついた。

「ったく、休暇中は魔法の行使の制限及び魔法を使用しなければ解決不可能な問題解決への不干渉を、休暇が入る前に説明しただろうが!」

「はい……」

「それでも不安だったから魔法文化のない管理外世界を選んだってのに」

「すみません」

「すみませんで済むんなら管理局はいらねぇんだよ!」

「はい……」

 ケイジさんの怒声が細い廊下に響き渡り、すれ違う職員達の視線がこちらに集中する。

 現在、俺とケイジさんは時空管理局・巡航L級8番艦/次元空間航行艦船『アースラ』にいる。

 俺がずっとお世話になってた職場でもあり、俺の養親が艦長をしている場所でもある。

 そしてそんな俺の養親のもとに今、高町や逢沢姉妹、そして今回の事件の原因の一人でもあるユーノが向かっており、恐らく今後の処分について話をしているのだろう。

 俺が介入できなかったのは、俺は管理局の人間だけど彼女たちが民間人だからだ。

 彼女たちの意思を聞くためには、立場のある俺は邪魔なのだろう。

 まぁケイジさんの説教を食らうよりは全然マシだろうけどさ。

「……いつからだ?」

「あっちに来てから48時間以内」

「はぁ……」

「ため息つかないでくださいよ」

「これがため息つかずにいられるかよ。 何のために俺らが地球を選んだと思ってんだ」

「それは十分に理解してますよ」

「じゃなんでこんなことになるんだお前さんは?」

「俺が聞きたい」

「……はぁ」

 二度目のため息。

 ケイジさんは壁に背をあずけ、胸ポケットからタバコとライターを取り出し、タバコの先っちょに火をつけた。

「喫煙室でやってくださいよ」

「廊下だって空調強めだろうが。 最近の世の中はスモーカーに厳しすぎるんだよ」

「そう思ってるなら尚の事ここでやるのは、スモーカーの立場を悪くするんじゃ」

「坊主も同じ立場になりゃ分かるさ」

「いや、そんな人体に害悪でしかないものに興味ないので」

「コイツ……マジでぶん殴るぞ?」

「タバコ程度で暴力振らないでくださいよ」

「俺のストレス発散法だぞ? これがなきゃストレスで早死しちまう」

「その前にタバコが原因で早
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