封印
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、もしかしたらかなり余裕を持って受け止める位置を調整できたのかもしれない。
「くっ・・・だが・・・」
少年のバカ力で武器を取り戻すことができない青年は顔を歪める。しかし、なぜかそこから不敵な笑みを浮かべた。
「まだこっちにも秘策はある」
その瞬間自身が掴んでいる方の棒を強く握り締めるカラス。その瞬間、レオンが苦痛の表情を浮かべた。
「っ!!うあ・・・」
さっきまでは意識して敵の武器を掴んでいたのに、今彼はそれを離そうと必死になっている。それなのに武器が手から離れない。その理由はすぐに判明しました。
「まさか、武器から電流を流してるの?」
おそらく魔力を武器を通して敵へと流すことで電気へと変換してるんだと思う。電気が流れれば筋肉は硬直し、動きが封じられる。その間に攻められたらどうしようもないよ!!
「残念!!そのケガにこれは響くだろう?」
明らかに大打撃を受けているはずの少年。それなのに彼は、苦痛の表情から一転、イヤらしい笑みを浮かべます。
「お前・・・アホだろ?」
「はっ?」
何を言っているのかわからない。ふざけた物を見る目で少年を睨み付けた青年だったが、彼の言葉の意味をすぐに知ることになる。
「っ!?うわあああああ!!」
突然棒から目に見えるほど強力な電気が流れたかと思うと、それは本来向かうべき方向ではなく武器の持ち主である青年へと向かっていき、彼の体に雷が落ちたような衝撃を与える。
「こっちからも魔力を流してやれば、電気を押し返せるってことだろ?」
「な・・・なるほど・・・」
少年の説明に納得すると、彼は真っ黒焦げになり地面へと落ち、そのまま意識を失う。
「さて、残りはあんただけか」
持っていた敵の武器を放り投げ、最後の敵へと向かい合う。
「思い出した。貴様、氷の神と呼ばれている奴だな?」
「そんな呼び名あったな」
レオンの二つ名はかなり知名度が高い。ただ、その二つ名とは裏腹に彼自身はパッと見ではわからないのかも。第一印象はどこにでもいる子供だもんね。
「貴様はカグラとやらに負けたと聞いている。はっきり言おう」
剣の先端を敵へと向け、いつでも突進していける用意が整っている剣士。対するレオンは、何もせずその場で敵の言葉を黙って聞いている。
「私はそいつよりも強いぞ」
シリルはマーガレット祭でカグラに完勝した。そんな彼をものの数分で・・・しかも無傷で倒したんだもん。この人の実力は相当なもののはず。
「とてもそうは見えないけど?」
「人は見た目で判断すると、痛い目を見るぞ」
その直後、あたしたちの視界から彼女が消えた。ううん。正確にはレオンの目の前に韋駄天の如く移動しており、すぐにでも斬りかかる格好
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