ガンダムW
1589話
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」
「そうだ。まだ確実とは言わないが、前に俺がちょっと耳に挟んだ情報に、OZがMSを無人機にするという計画があってな。それを聞いた時は冗談か何かだと思ってたんだが、こうして現実にOZの人手が少ないとなると冗談じゃすまされないかもしれないだろ」
「それは……」
サリィも現状のOZが圧倒的に人手不足だというのは知っているのだろう。
だからこそ、無人機という言葉を一笑に付す事が出来ない。
「その情報の確度はどのくらいでしょう?」
「あくまでも俺が聞いたのは噂だ。本当に無人機の開発が進んでいるのかとか、その辺は分からないな。けど……今のOZなら、そのくらいは必要だろう?」
「それは……確かに……」
深刻な表情で、サリィが頷く。
ロームフェラ財団の上層部が警備の人手を欲していると、その話を持ってきただけに、どうしても俺の話を真面目に受け取らざるを得ないといったところか。
「で、その無人機が本当に人の手を必要としない無人機なら、現在の戦況は一気に引っ繰り返される」
現在の地球でのOZとの戦いは、大体6:4……もしくは7:3くらいで連合軍が有利だ。
だが、そこに本当にMDが加わったとしたら、その程度の差はあっという間に覆されるだろう。
ビルゴが開発されていないのでこっちの攻撃がバリアで通じないとならないのは、不幸中の幸いと言うべきか。
リーオーやエアリーズ辺りなら、MDになっていても数の差で何とか何とかなる……かもしれない。
「取り合えず、その件を知らせてきたらどうだ? ロームフェラ財団の上層部の襲撃の件はまた明日聞くから」
「はい、ありがとうございます」
無人機……MDの件は、連合軍にとって重要だと判断したのだろう。サリィは敬礼をして去っていく。
それを見送り、俺はベッドへと横になって眠りに落ちていくのだった。
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