暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1589話
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いるという事です」
「つまり効果的だった訳か」

 デルマイユにとって、戦争というのはトレーズ率いるOZが行うものであり、自分がそれに巻き込まれるというのは完全に予想外だったのだろう。
 実際原作でもオペレーション・デイブレイクに限って言えば、デルマイユが戦争に巻き込まれる事はなかったし。
 ……もっとも、最後にはホワイトファング結成の生贄にされたが。
 だが、原作でデルマイユが攻撃されなかったのは、純粋にオペレーション・デイブレイクが奇襲作戦であり、連合軍がそれに対処出来なかったからというのが大きいだろう。
 それに比べると、この歴史ではシャドウミラーの活躍により連合軍はOZを疑っていた。
 その上、連合軍のトップ3人も普通に生き残って指揮を執っている。
 であれば、デルマイユが攻撃を受けても当然だろう。
 自分だけが安全な場所にいると思い込んでいたツケが回ってきた感じだ。
 いや、そのツケを取り立てたのは俺達なんだが。

「はい。現在ロームフェラ財団の上層部では、OZに自分の屋敷の警備をするように要請しているのですが、とてもではなく手が回っていない模様です」
「……だろうな」

 ロームフェラ財団というのは、ヨーロッパの王侯貴族が集まって出来た財団だ。
 ようは、金持ちの集まりと言ってもいい。
 そして金持ちにとっては当然の事だが、持っている屋敷は普段使っている物以外にも幾つも存在している。
 そんな者達が大勢集まっているロームフェラ財団で、持っている建物全てに護衛を付けるようにOZが要請されたらどうなるか。
 それは、言うまでもないだろう。
 ただでさえOZは少数精鋭の部隊であり、人数的な余裕はない。
 ……まぁ、その人数の少ないOZを次々に倒しているのが俺達なんだが。
 ともあれ、そんな具合に人数の少ないOZを、全ての屋敷の護衛に回す……などという真似をするには圧倒的に人数が足りない。
 かといって、OZの活動資金はロームフェラ財団が出している物である以上、OZにとってロームフェラ財団はスポンサーに近い。
 勿論トレーズもデルマイユの親族だけあって金持ちと言うのに相応しいだけの財産はあるのだろうが、それでもOZ全ての活動資金とするのは無理がある……といったところか。
 更に言えば、その護衛というのは殆ど無駄足と言ってもいい。
 例えMSが屋敷を護衛していたとしても、シャドウミラーの戦力を数機のMSでどうにか出来る筈がないのだから。
 それこそ各個撃破されて、無駄にMSが被害を受けるだけだろう。
 だが……それでも、ロームフェラ財団の者にとって護衛がいるという事で安心は出来るので、MSによる護衛を止める事はないだろう。
 ……そうなると、OZは動きを鈍らせざるを得ず、それどころか深刻な戦力不足
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