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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
機動要塞も壊していないのに、法廷に立たされたカズマきゅん
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て、学校にも行ける、手に職をつける等の条件も付けたカズマ。
 予想はしていなかったが、女たちは漏れなく自分の契約条項を知ってすぐ、胸の奥を万力で締め付けられるような思いをして、さらにカズマに好意を抱いて身も心も奪われ、「カズマさん好き」ぐらいから「カズマさん以外と結ばれるなんて有り得ない、もう今生も来世も身も心も全部捧げます」ぐらいに病的に出世していた。
 めぐみんとかダクネスとか、貧しかったが女神も同じ扱いを受けたり、借金を何度も棒引きにしてもらったりして、同じ思いをしていた。
 そこでもう一人、同じ思いをさせられた少女が証言台に立った。

(((((((サッキュバスだ……)))))))
 この街でだけお馴染みで、もし農村や商業都市に現れれば「サッキュバス狩り」まで行われる人物が、人間世界の法廷に降り立った。
 頭からフードを被り角だか先尾翼だか、頭から生えている角を見せないようにして、マントかコートを羽織って身分を隠しているが、ここの住人から見れば、どうみてもサッキュバスの少女だった。
「被り物を取って下さい」
 裁判官から身分や名前を明かすよう指示されると、やはり新人のサッキュバスちゃんで、カズマの為に証言を始めた。
「私は新人のサッキュバスで、カズマさんの依頼でご自宅に伺いましたが、まさか普通の家に女神がいるとは思わず、女神の結界に捕まってしまい、私の前に女神アクアが出現して、すぐにディスペル、浄化されて消える運命にあった私を、カズマさんは身を呈して女神から守って「逃げろ」と言ってくれたんです」
 結構涙目で涙声、それまでの少女と同じように熱っぽい目でカズマを見た新人サッキュバスちゃんは、もちろんめぐみんの爆裂処刑リストに名前が載った。
 傍聴席の男達も、そこにいる青髪の「ぱんつはいてない」バカ娘が、本物の女神アクアだと知って戦慄し「前の洪水もコイツの仕業だ」と思い知らされた。
 同時に、身を呈して守る価値がないはずのサッキュバスを救った本当の漢として認められ、この街の男だけからは共感が得られ心象が好転したが、街の女達からは「サッキュバスに喜んで精を差し出すクズ」として認識された。
「ご存知の通り、サッキュバスは人間界では魔族、性病を運ぶ化け物で、狩られることはあっても、守られることなどありません」
 大勢の前、それも敵対者である人間の公式な場所、存在することすら認められない場所で証言し、怯えながらも想い人にために話す新人サッキュバス。
 この子も今までの少女と同じように、胸の奥を万力で「ギュウウウウウウウ」と締め付けられるような思いをしたので、弁護側に求められると進んで公の場所にまで現れた。

「異議あり! サッキュバスが法廷で証言をするなど聞いたことがありません」
「法廷で魔族が証言した前例はいくらでもありま
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