第23話 復讐の果て
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−Interlude−
「な、なんだ!?」
ライダーがこの地で介入できる手段である分身体が、スカサハの投擲とアヴェンジャーの黒炎にまみれて爆散した直後、士郎達の要る戦場で周囲のオートマタ達が突如データの様に霧散して行った。
勿論理由はライダーの分身体が壊れた事により、彼のサーヴァントの力の中継が出来なくなったからである。
当然そんな事を知る由も無い士郎達だが、遅れてスカサハの念話が士郎とエジソンとシーマの3人のみに届く。
『3人共、背後からこの騒動を起こしていたサーヴァントを串刺しにしたが戦況は如何だ?』
『オートマタたちが一斉に消えたぞ!』
『感謝に耐えませぬと仰りたい所ですが、未だ士郎が狂獣と戦闘中です』
『収束していないところ悪いが最悪のニュースがある。ティーネとリズの記憶喪失の原因であり、私をも惑わしたあの死神が今、そっちに向かっている』
『『『なっ!?』』』
『くれぐれ注意するのだぞ・・・!』
そうして念話が切れるとあの日の屈辱以上に恐怖を思い出したエジソンは、あたふたし始める。
「ど、如何するシーマ?!」
「・・・・・・・・・エジソンはティーネとリズを守りながら余の援護に徹しろ。あの死神は余に任せろ」
「そ、その様な事出来る訳あるまい!私も」
「想いは受け取るが、そんな腰の引けた状態では到底かなわぬぞ?それに――――」
百代以上に才覚の塊であるシーマは、二度目の邂逅からの経験と直感により直前に感じ取ったのだ。
『――――』
「来っ」
「来た様だからな」
あの日に降臨した死神の気配――――と言うよりも存在に。
この場に降臨した死神に対して初めて見た百代は、直感的にアレはヤバイと背中に嫌な汗をかきながら後ずさる。
士郎は弱っているアステリオスを押し込んでいるが、油断ならないのでチラ見するのがせいぜいである。
だがこの中で誰よりも異常に反応したのは、エジソンの背後で座りながら守られていたティーネとリズだった。
「あっ、ああああ!」
「アレ・・・・・・は――――」
悲鳴を叫びながら2人はあまりのショックに意識を手放した。
何故ならあの日とそれまでの記憶を一瞬にして思い出したのだが、あまりの記憶の復元などの情報量の多さに脳がもたなかったからだ。
「2人とも!?」
「無理も無いが――――む!」
シーマは直に視線を気絶した2人から死神に戻すが、当の死神がゆっくりと歩く方向は自分達では無く、百代でもなく、ましてや士郎と狂獣アステリオスでもない。
向かう先は未だに体の自由だけが奪われ、心の中である叫びを繰り返している少女だった。
その歩みは近づくにつれ
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