第23話 復讐の果て
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、生憎と狂っているのでその様な苛立ちも覚えることなく、全力で贋作宝具と拮抗させていた。
「ウオォオオオオオオオオッッ!!」
そして拮抗させ続ける事10秒程度、ついに双斧ラブリュスに軍配が上がり、士郎の贋作宝具は見事に砕け散った。
だが例え贋作でも宝具は宝具、その威力の影響により双斧ラブリュスは両方とも全体に罅が入っていた。
「ウオォオオオァアアアォオアアアアアアアア!!」
しかしその様な事に気に掛ける筈も無く、狂獣アステリオスは炎をブーストに使い、三度目の跳躍と踏みつぶしに行く同時にラブリュスを振り下ろす。
「し――――」
その動きに気付くのが遅れた百代は眼だけ士郎に向けると、いつの間にかに黒い洋弓に切っ先がドリルのような形状をした凶悪そうな“何か”を番えた状態で躱す動きも見せずに迎撃体制を整えていた。
今まさに自分を踏み潰す&切り殺す狂獣アステリオスを眼前にしていても、何所までも冷静に目を逸らさずに放ち紡ぐ。
「――――偽・螺旋剣U」
「ぉおおおおおッ!!?」
それに対して振り降ろしていた双斧ラブリュスで迎撃するが、罅が入った状態でカラドボルグの威力に耐えられる筈も無く、見事に砕け散った。
だがそれでもカラドボルグは未だに止まらず、狂獣アステリオスを喰らい殺す為に突き進む。
「ォオオオオオオアアアアオオオアアアオオオオ!!!」
そして無手になった狂獣アステリオスが頼れるのは己が腕のみであり、無謀にも左腕で止めようとするが当然防ぎきれる訳も無く、カラドボルグによって左肘まで食い千切られて自身も宙に居たために、衝撃で軽く吹き飛ばされて行った。
「ぐっ、おおおォオオオオオオ!!」
それでも立ち上がり敵をすべて屠ろうと、士郎目掛けて突進して行く。
その姿に体の自由は聞かずとも、意識は未だはっきりと残っているヒカルが心の中でむせび泣く。
(やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだっ!師岡君も切りつけて!アステリオスにも酷い事言ってあんなに傷ついているのに無理やり戦わせて・・・!)
故に必然か、極限状態にあるヒカルは思った。
(・・・・・・いい。もう復讐なんていいっ!誰か・・・誰か助けて!誰か私を――――!)
−Interlude−
ヒカルの心底からの慟哭を聞こえたのは2人ほど居た。
まず1人は異端令呪越しに聞いていたライダーである。
「私としたことがあまりに迂闊すぎた。人格など完全に消しておくべきだったな。これでは黒子に全て持って行ってしまうではないか。ヒカル風情が勝手してくれる・・・!」
自分のイメージ通りにいかない事に、またも腹を立てるライダー。
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