第２３話 復讐の果て
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
た。
「っ！」
「士郎！？」
悪寒を感じた士郎は百代をお姫様抱っこで抱きかかえ、瞬時に後方に下がる。
直感では無い経験則による士郎の咄嗟の判断も捨てたモノでは無いようで、直前まで２人がいた場所に今までにない速度でアステリオスが踏みつけていたのだ。
「炎を利用した疑似的な魔力放出による移動、かっ！」
「！」
「何だあの剣の山は！？」
狂獣と化したアステリオスの眼前に突如現れた剣群に驚く百代だが、彼女のリアクションなど気にもせずに詠唱を紡ぐ。
「壊れる幻想」
剣群の爆破をすべて叩き付けながらもさらに距離を取ってから百代を下ろす。
「あの剣の山を爆発させた！？アレは一体何なんだ！」
「その説明も全部後でだ。今は目の前の事に集中しろ！まだ終わってない」
爆風が晴れると、ほぼ無傷のアステリオスが炎を纏いながら立っていた。
「本当の闘いはこれから、だっ！」
瞬時に投影した二本の無銘の聖剣を両手で掴み、徹甲作用にて投擲する。
自分に向かって来る聖剣をラブリュスで無造作に叩き落とした瞬間に、士郎達に向かって跳ぶ。
「飛べっ！」
「っ！」
士郎と百代は瞬時に斜め後方に飛ぶと、またしても擬似魔力放出による加速でアステリオスが踏みつけているが、士郎は数本の無銘の剣を宙に浮かせたまま置いて来ていた。
それを又も爆破させている間に距離を取る。
そしてアステリオスの姿を爆風の中でも視認出来た処で、投影していた贋作宝具なる杵を真名解放とともに投擲する。
「猛り怒る雷神！」
「星殺しっ！」
士郎の贋作宝具は雷を帯びながら向かって行き、百代も星殺しを撃ち放つ。
対する狂獣アステリオスは双斧ラブリュスで迎撃する。
「オォオオオオオオオオオオオオオオ！！」
ただし、贋作宝具のみを。
「私の星殺しが聞いていない！？」
士郎が撃ち放ったヴァジュラに対しては、今まさに双斧ラブリュスで真正面から迎撃し、激しく火花と雷が発生している――――が、百代の星殺しは直撃しているにも拘らず、ビクともしていないのだ。
サーヴァントには同類の攻撃か、最低魔力が籠っていないと通じない。
例え直撃させても大して効果が得られないのが現実だ。
百代も現状紆余曲折あって魔術回路が備わっているが、魔術回路から生成させる魔力の運用法を知らないので、魔力を籠める事も出来ない。
「クソっ、クソクソクソ！」
どれだけ（連射可能な劣化バージョン）星殺しを連発して直撃させても、蚊に刺された程度以下の効果しか与える事も叶わず、理性が有れば目障りくらいの影響を与える事も出来ようが
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ﾍﾟｰｼﾞ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ
2024 肥前のﾎﾟﾁ
しおりを解除