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永遠の数字十五
第五章
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「そう言う御前はどうなんだ」
 寿はまた千佳に問うた。
「黒田さんの代わりいるか?」
「あんな凄い人の代わりなんてね」 
 それこそとだ、千佳も難しい顔で返した。
「今私も探してるのよ」
「そっちも大変だな」
「チェックしてるけれど」
「十五番の後の人はか」
「若手で誰か出たらいいけれど」
「そっちも大変だな」
「そうね、何か珍しく弱気になってるけれど」
 千佳は紅茶を飲みつつ言った。
「十五番はやっぱり偉大だったわ」
「それは事実だな」
「そっちのファースト以上かもね」
「そうかもな、しかしそれでも阪神は優勝だ」
「その言葉そっくり返しておくから」
 何だかんだでこのやり取りは変わらない、千佳も自分の部屋に戻るとカープのことを調べつつ彼等の今シーズンの戦略を考えた、そして十五番の抜けた穴をどうするかも熱心に考えていた。だがその答えは今は出なかった。


永遠の数字十五   完


                        2017・1・27
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