新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:33 川遊び
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〜…だって……」
「す、すみません……」
ぷるぷると体を震わせるヴィヴィオとアインハルト。
人の忠告を聞かずにずっと水斬りしていた結果、顔が青白くなるほど体を冷やしてしまったようだ。
「夢中になるのはいいけど自己管理くらいちゃんとしなきゃ」
「「はい……」」
「ヴィヴィオちゃんもアインハルトちゃんももう少し待ってね。今日のお昼ご飯は温かいものいっぱい用意したからねー」
「「あ、ありがとうございます……」」
メガーヌさんがやんわりと会話に入ってくると二人に温かい飲み物を手渡した。
「わざわざすみません」
「いいのよ。気にしないで」
それから間もなくして料理全てがテーブルに並んだ。
「じゃあ、今日の好き日に感謝をこめて」
『いただきます!!』
メガーヌさんが音頭を取り、みんなであいさつを口にした。
楽しい昼食を取り終える。
片付けてがあらかた終えると、大人組は陸上戦へ、ルーとコロナとリオは書庫へ、ヴィヴィオとアインハルトは残って片付け。
それぞれで別れていたのだが、ついさっきノーヴェさんからスターズとライトニングの模擬戦があるとかで来ないかと誘われた。
だけどそれを断って森の中を一人散策をしていた。
「試験から解放されるってのはいいもんだね」
勉強から解放された独特の感覚を感じながら目的もなくのらりくらりと歩く。
はてさてこれから何をしようか。
適当な場所見つけて昼寝っていうのもいいかな? 起きた時体は痛くなりそうだけど、こういう機会はないし。
それか、明日の試合に向けて黒ウサギと組手を……
「って、イクスに預けたままだった。無理じゃん。イクスがこっちに到着するまで後一時間ぐらい……何をやるにも中途半端か。仕方ない、ロッジに戻って大人しく待ってよう。何かするならイクスが来た後でいいか」
-side end-
-side other-
「悠莉!」
「やっほイクス、待ってたよ」
悠莉がメガーヌに連絡をもらってロッジへと戻ると、イクスヴェリアとセインの姿があった。
「セイン久しぶり。イクスをこっちに連れてきてくれてありがと」
「いいのいいの。教会からの差し入れ持ってくるついでだったんだからさ」
と、野菜の入った籠を見せてくる。
「ユーリ君。そろそろイクスちゃんの荷物を部屋に運んであげたら?」
「私の部屋と一緒でしたよね?」
「ええそうよ」
イクスヴェリアの部屋を確認する悠莉に頷いたメガーヌ。
それを聞いた途端にイクスヴェリアの目が変わった。
「そうですか!? それじゃあ早く行きましょう悠莉!」
「はいはい。わかったからそんなに引っ張んないでってば」
嬉
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