32秋子の昔話
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の爪痕が斜めに走り、縫わないで癒着したのが不思議なほど深い傷、痣が定着した赤黒い染み、まだ新しい青あざ、擦過傷、数えきれない傷が録画された。
「さあ一弥、舞の胴体を返してあげて」
「ああ」
先程から、自分の口から田村ゆかりの声が出るのを不思議に思いながら舞の横に行き、手ブラで隠しながらビデオに映るようにキスをした。
(サンキュー、ハバナイスデイ、アイラブユー、グッバイ、サイチェン)
別れの言葉を告げて舞の本体に帰った魔物、暫くして舞にも異変が起こった。
「…うっ、ああっ」
膨大な数の傷跡が、浅いものから順に消えて行き、痣も薄くなり、最後に深い傷が塞がって行った。
「佐祐理も見るのは初めてですけど凄いですね? あれほど酷かった舞の傷が全部消えてしまいました」
荒い息をして耐えている舞の背中を撫でながら、歳相応の少女らしい、スベスベしてきめ細かい肌になったのを確認して満足する。
「舞の胴体さん、暫くそこで休みますか? それとも移動したいですか?」
「私はまだ、この女と和解していない。それに私は祐一のオナニーで可愛がられただけで、女としては何も満足していない、すぐに移動する」
今度は舞が舞の胴体として喋るが、見分けができるのは佐祐理だけで、他の人物には同じ声で見分けが付かない。
そこで祐一は、自分の自慰行為発言が歴史に残りそうなビデオに録画されてしまい、顔から火が出そうになったが、ゴミ箱やトイレに投入された子種達は、舞の胴体が受け止めてくれていたり、「舞のフタナリチ*ポ」をゴシゴシして絞り出して楽しませていたのだと知って、全てが無駄になったのではないと思い直していた。
「じゃあ、舞の胴体さんはどちらに入りたいですか?」
ジャージを下ろした舞は、二人を見比べ、座古を指名した。
「こっちの女がいい、私はそちらの強さを求める女には向いていない木の精霊だ。お前には火の精霊が入る、少し待っていろ」
「え? はい」
月人は後日に回されるのかと思ったが、強さを求めているのも知られているようで、一度川澄舞に戻ったはずの、左手の使い魔が来てくれるようなので安心する。
「そうですか、自己紹介をしてもらうのを忘れてましたね、ちょっといいですか?」
「ああ、すぐ移動したい、この体でこいつと同居するのは嫌だ、私は火水風木土の木の精霊、喜怒哀楽は持たないが、最大の「嫉妬」の心をを持つ、あらゆる木や草と感応し、大きなネットワークと繋がる存在。これでいいな? 来い、座古」
「え? ああ」
急に指名され、心の準備もしないうちに佐祐理と交代して座らされ、舞に唇を奪われる。
「うっ、あああっ!」
体に侵入され、心も穢され、いろんな所をペロペロされてしまい、カメラの前で痴態を披露する座古苺。やがて胴体に定着されこう言った。
「妬ましい
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