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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十六話 誰が邪魔をしやがるのですか?!
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た様子でつぶやいた。以前イゼルローン要塞でティアナたちにケンカを吹っかけてきたこの若い女性は今や少将としてその喧嘩相手の下についている。
そのことについて以前ティアナが冗談交じりに「不快でないの?」と、尋ねたことがある。
「よしてください。もうあの時の事を思い出すのは恥ずかしいんですから。」
と、ルグニカが言ったのでそれ以上ティアナは言及しなかったのだった。
「偶然ではないでしょ。今回の捕虜交換を良く思わない人間が帝国、フェザーン、反徒共の分断を狙って起こした事件とみていいわ。」
「問題は誰がやったか、ですよ。」
ルグニカの指摘することは、ティアナも考えるところだった。可能性としては誰しもが該当する。自由惑星同盟の反和平派の仕業ならば、昨年の迎賓館襲撃の失敗を取り戻そうとするという動機がある。帝国においても反和平派がそのような事を仕掛ける可能性もある。ただ、これについてはブラウンシュヴァイク公ら貴族主流派も今回の捕虜交換を容認していることから、可能性はやや低いのではないかと思われた。そして、フェザーン。これについては地球教徒が背後についていることを転生者であるティアナは知っている。その地球教徒共が犯人であれば、捕虜交換にあたって一撃を加え、帝国、同盟双方に亀裂を生じさせることを狙いとするだろう。と、不意にティアナの脳裏にある考えが浮かんだ。
「これよ!!」
と、思わず声を上げたティアナにルグニカが「何ですか急に!?」と驚いたように身を引いた。きまり悪そうに咳払いをして謝ったティアナだったが、頭の中にはアレーナ並に今後のビジョンが渦巻いていたのである。
「いずれにしても、こちらも既に敷いた警戒態勢を取り続けるしかないわね。司令部が新たな指示を出すまではここでこうしているほかないわ。下手に動くのは考え物だもの。」
後のことは後の事、今は眼前の事態に集中しなくてはね。そう自分に言い聞かせたティアナがルグニカに話しかけた。既に警戒態勢を構築し陸戦隊を待機させている。司令部に連絡をしたが、フィオーナもミュラーも不在であったため、ティアナはルッツに状況を説明していた。
と、ティアナの端末が震動し司令部からの連絡を知らせてきた。ディスプレイ越しにフィオーナが写っていた。
「フィオ、無事だったわね。何が起こっているのかだいたい想像はつくけれど一応話を聞かせてくれる?」
フィオーナは手短に今掌握している状況を説明した後、
『状況はどう?』
「こちらも似たり寄ったりよ。警備体制は構築しているから心配しないで。宇宙艦隊の方はレイン・フェリルが面倒を見てくれているからそちらの方も心配いらないわ。」
『ありがとう。それで頼みがあるのだけれど。』
「頼み?いいわよ別に。どんなもの?」
すぐ横で「内容も聞かずに引き受けるんですか!?」とルグニカ
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