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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第七十六話 誰が邪魔をしやがるのですか?!
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にも護衛部隊を派遣したほうがよろしいかと思い、いつでも派遣できるよう待機させております。」
「ご苦労様です。」
フィオーナはすでにルッツがあらかた手配りを終わったことに驚きもし感謝もしていた。それはミュラーも同じであったらしく、丁寧にルッツに謝した。
「いや、閣下も卿も非番であったからな、詫びる必要などないさ。むしろこれほど早く戻ってきたことに俺の方が驚いているよ。」
フィオーナとミュラーは顔を見合わせて無言のうちにルッツの気づかいに感謝する視線を交わしあった。
「ありがとうございます。ルッツ提督。では、ここから先は私が指揮を引き継いでよろしいですか?」
「御意のままに。」
「ではルッツ提督は司令部の前面にあって陸戦隊を指揮して警戒態勢に当たってください。ミュラー提督は裏口の指揮をお願いします。護衛部隊は高等弁務官府に急行、警備をお願いします。私はここにあってまず帝国に状況を報告し、フェザーン及び自由惑星同盟の使節団と連絡を取り合います。」
「エリーセル大将閣下、暴動の鎮圧はせずによろしいのですか?フェザーンは自治領と言えど形式的には帝国領土ですが。」
ルッツが念を押すように尋ねた。
「確かに提督のおっしゃる通りです。ですがフェザーンの警備についてはフェザーンの責任においてこれを行うことが原則です。向こうも私たちが介入することを喜ばないと思います。ですけれども、これから私はフェザーン自治領主府に了解を取り、暴動鎮圧支援の申し出をするつもりです。暴動によって理不尽に人々が傷つけられるのを見過ごすことはできませんから。」
二人の提督がうなずくと、フィオーナは司令室のある階に行くためにエレヴェーターに歩を向けた。
「・・・あ、それと。」
フィオーナの足が止まり、二人の提督に美貌の顔を向けた。非常時であるからだろうか、普段のほんわりとした美貌が引き締まっていて別の美しさを体現している。
「万が一ですが、自由惑星同盟とわが軍が相対して争うようなことは絶対にあってはならない事です。正当防衛はともかく、こちらからの手出しは一切謹むように全軍に指令してください。」
『はっ!』
ミュラーもルッツも敬礼を施し、フロアに待機していた部下を呼び集めると、それぞれの部署に分かれて走っていった。



ティアナはこの時エア・ポートにあって艦艇を指揮して警戒態勢を構築している。ルグニカ・ウェーゼルもティアナとともに周辺を陸戦隊で固めていた。
「とんでもないことになったわね。」
ティアナは折から吹いてきた夜風にもめげず両腕を抱くようにして市街地をにらんでいた。エア・ポートに吹く夜風にはかすかにキナ臭いにおいが混じっていた。どこかの火災の煙と火が風に乗ってここまでやってきたらしい。
「どうなってるんでしょうか?」
ルグニカ・ウェーゼルが唖然とし
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