SAO編?―アインクラッド―
第二章―リンクス―
第20話 償いの任
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ターから十三層や十四層などの中層ゾーンで出現するモンスターからなど色々な場所でドロップする素材だ。
「トッププレイヤーの二人なら、いい素材持ってるって思ったんだけど、浅はかだったわね」
「そんな勝手に期待されても、な〜?」
「う、うん。あははは……」
料理スキルを習得する、という選択肢自体が頭になかった僕(あと、多分キリトも)からすると、武器の強化に使わない素材がストレージに入ってると邪魔でしょうがないのだ。
基本的に僕のストレージ内は、予備武器と食料、あとはキャンプのための一式ぐらいだし。……何だろう、シンプルすぎて悲しくなってきた。
「まあ、いーわ。とりあえずこれだけあれば結構いいのできそうだし。素材自体は最前線にいるモンスターのものだしね。もらってもいいでしょ?」
「ああ、代わりに美味い飯を頼む」
「僕も美味しいの食べれるんなら。喜んでどうぞ」
というか、こんな低レベルな素材ばかりで逆に申し訳ない気が……。
なんてひとり思ってる間にも、ニナさんは黙々と準備をはじめていた。どこに売っているのかわからない――単純に僕が今まで関心がなかっただけなのだろうが――調理器具の数々が床の上に広がる。
調理器具なんて現実でも使ったことがほとんどないため、完全に僕の出る幕はない。大人しく料理する様子を見ることにする。
それはキリトも同じだったようで、僕と一緒にいそいそとベッドの上に座り直す。ついでに移動する際、ニナさんの隣で寝ていたソラを抱えてベッドに寝かせる。
「何となく聞くけどさ、キリトって料理できるの?」
「いや、スキル取ってないから作れてもせいぜい焼き魚ぐらいだな……。SAOはスキルがないと、どれだけ手順通りやってもほとんどできないようにシステム化されてるし」
「そーなんだよね〜。手伝おうにも邪魔しちゃうだろうし」
「だな。せめて邪魔にならんように大人しくしてようぜ」
キリトの言葉に頷いた僕は、他愛のない話をはじめる。
時折ニナさんの方を見ると、静かに調理を進めている。その動作は、まるで爆発する薬品の調合をする科学者のようだった。
そのおおよそ料理をしているとは思えない様子に、思わず口を挟んでしまう。
「あの、SAOでの料理ってそんな難しいんですか……?」
「まだ熟練度が低いからね、ちょっとした動作がきっかけで失敗したりすんのよ」
「それは……かなり根気がいりますねー……」
「ほんとよ。現実の方がもっとサクサクっと上達するっていうのに」
ニナさんは文句を言いながらも慎重な手つきで進めていく。一口サイズというには食べ応えのありそうな大きさに分けた素材をまとめて鍋のような調理器具に入れていた。
「もしかして……シチューか?」
キリトの急なカットインのような言葉に、こちらに視線もくれずに言葉が返
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