暁 〜小説投稿サイト〜
もう一人の八神
新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:32 旅行、始まる
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けどね」

「昨日も言ったけど、これでも1.5cm伸びてるの!」

ユウリとルーテシアのキャロおちょくりが終わると、茂みから草花を掻き分る音がした。
そこから現れたのは黒い甲殻を持った人型の昆虫、ガリューであった。

「っ!?」

「あー! ストップですアインハルトさん!」

「あの子は大丈夫ですから!」

敵かと思い、アインハルトとクリスは構えるが、慌てた様子でそれをヴィヴィオとコロナが止める。

「私の召喚獣で大事な家族……ガリューって言うの」

食材の入った籠を背負ったガリューは、スッと礼をした。

「し、失礼しました」

勘違いに気付くと顔を赤くし、頭を下げた。

ガリューは気にした様子はなく、ルーテシアは初めてだから仕方ないかと苦笑した。

「さて、お昼前に大人のみんなはトレーニングでしょ? 子供たちは何処に遊びに行く?」

「やっぱりまずは川遊びかなと。お嬢も来るだろ?」

「もちろん!」

「アインハルトもこっち来いな」

「あ、はい」

「ユーもこっちだからね」

「はいはい」

それから、大人組はトレーニングウェアに着替えてアスレチック前に、子供組は水着に着替えてロッジ裏に集合することになった。

-side end-
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