暁 〜小説投稿サイト〜
もう一人の八神
新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
memory:32 旅行、始まる
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ーテシアはリオの頭を撫で始める。
リオは素直に受け入れ、嬉しそうに顔を赤くする。

「あ、ルールー! こちらがメールでも話した……」

「アインハルト・ストラトスです」

「ルーテシア・アルピーノです。ここの住人でヴィヴィオの友達14歳」

ルーテシアと初対面の二人との会話を終わったのを見計らってか、スバルがキョロキョロと辺りを見渡した。

「メガーヌさん、エリオとキャロ、それにユーリはどこに……?」

「ああ、三人は今ねぇ」

「「お疲れ様でーすっ!」」

元気のいい2人分の声が響いた。
その声の元を見れば、エリオとキャロ薪を抱え、スバルたちに下へ駆け寄ってきた。

「エリオ、キャロ♪」

「わーお! エリオまた背伸びてる!」

フェイトは、久々に生で会ったエリオとキャロを見て微笑み、スバルは前回会った時よりも身長が伸び、成長したエリオの肩を小突いた。

「アインハルト、紹介するね。2人とも私の家族で……」

「エリオ・モンディアルです」

「キャロ・ル・ルシエと飛竜のフリードです」

「アインハルト・ストラトスです」

フェイトの紹介の下、簡単な自己紹介をする三人。

「エリオ、キャロ、悠莉君は?」

「ちょっと手が離せないから先に行っててだそうです」

「だから、もうすぐ来るはずなんですが……」

噂をすれば影がさす。
ロッジのドアが開かれ、悠莉が出てきた……エプロン姿で。

「みなさん、お疲れ様です」

「「「ユーリ(さん/悠兄ぃ)!」」」

「ユーリ、その格好は……?」

「ちょっとデザート作ってたからね。で、そんなことよりも」

そう言って、エリオたちの側にいるアインハルトを見た。
すると、アインハルトは体を強張らせた。

「八神悠莉です。イクスの友達なんだってね、いろいろと聞いてるよ」

「あ、アインハルト・ストラトスです」

「よろしく」

笑顔で差し伸べられた手をおずおず握り返したアインハルト。
何事もなく自己紹介が済むと、アインハルトは少し拍子抜けしたような気持ちになった。

悠莉はというと、ふと何かを思い出した表情になり、キャロを見た。

「ときにキャロさん」

「な、なにかな?」

キャロは突然敬称を付けだした悠莉に嫌な予感を感じた。
と言うよりも何を言おうとしているのかをなんとなく予想できていた。

「年下のアインハルトに背、抜かれてるけど……絞めなくていいの?」

「やっぱりそれ言うんだね!? 絞めないよ! アインハルトも引かないで!?」

「まあ、ユーの冗談は程ほどにして。私たち四人の自己紹介はこんなのかな。あ、ちなみに、私とユーとエリオとキャロは同い年……一人ちびっこがいる
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