プロローグ
入学試験 T
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今、私は実技試験の説明会場である講堂の中で座っています。
あっ、今の飯田君じゃないですか!?原作キャラです〜!
◇
『受験生のリスナー、今日は俺のライブにようこそ!エヴィバディセイヘイ!!』
「ヘーイ!……あっ//」
「なんだあの子……やべぇ惚れた」
「かわええ……」
「恥ずかしさで赤くなってるの萌える……」
……やってしまいました。気を抜くと全く空気を読まない発言をしてしまいます。恐らく、この身体に精神が引っ張られているからなんでしょう。お母さんも天然ですし。というか、さっきの誰ですか!?変態ですか!?
『センキュー!受験番号2018の君!お前らももっとアゲてけよー!!イェーイ!!!』
プレゼントマイクがそう言うも他の人は全くの無反応。少し可哀想です。
そこからは入試の説明。3行で説明すると、
仮想ヴィランは攻略難易度によって得点が違う。
武器の持ち込みは自由。
他人への攻撃は禁止。
とのことです。
「質問よろしいでしょうか!」
『オーケー』
「プリントには4種のヴィランが記載されています!誤載であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めこの場に座しているのです!」
な、長いですね。
「ついでにそこの縮れ毛の君と青髪の君!先程から気が散る!物見遊山のつもりなら即刻去りたまえ!」
「ふぇ!?ご、ごめんなさい!」
「すみません……」
自分の方にも来るとは思いませんでした……。うぅ、飯田さんに怒られてしまいました。
「あいつ、ひでえな可愛い娘に対する態度か、あれ?」
「男の方はどうでもいいけど、女子をいじめるとか許せん。男の方はどうでもいいけど」
「とりあえず挽き肉にしようぜ」
というか、私えらく人気ですね!?
◇
私の受験会場はBでした。もう一度言います。Bでした。何故こんなにBB言うかというと、ここは緑谷さんがいます。つまり飯田さんと麗日さんもいます。
あ、緑谷さんが怒られてる。準備……しなくちゃいけませんね。
さりげなく演習場の門の前に立ち、合図への準備をする。
「ハイスタートー」
そして、どこか気の抜けた合図と共に門が開くのと同時に、演習場内に飛び込む。
──出だしは上々です。
「もう試験は始まってんだぜ?ほら行った行った!」
後ろで受験生を急かすプレゼントマイクの声を聞きながら無人の道路にたむろする仮想ヴィランをすれ違いざまに剣──中三の夏休みに個性フル活用して作りました──で切りつける。
「『マッピング』『サーチ』オン。『スピードブースト』」
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