31真琴の危機、魔物の引っ越し
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心も喰われ、抜け殻になった体でも「自分が産み遺した子供を育て続ける機械」として存在し、自分の命と体を対価として提出して、望み通り墓穴に入るのだけは阻止していた。
真琴のマンションの下。
「ちっ、手間取らせやがって、こいつら殺す前にヤっていいんだろ?」
「罪人でも名門の子女で術者だぞ、赦免で減刑されるはずだ、やめておけっ」
逃げおおせた真琴と違い、アイアンメイデンにブチ込まれたまま片道三時間の自動車旅行を楽しまされ、インターチェンジでのトイレ休憩も貰えない三人。
「じゃあ逆らうようなら口封じに殺してやる、抵抗したから仕方なくってな。俺達使い捨ての分家のクズと違って、お高くとまったお嬢様方は、どんな声で鳴くんだ?」
「やめてやれ、自分が逃げるために命削る金剛力士の術を掛けられるなんて、こいつらも使い捨ての捨て駒じゃないか、俺らと一緒だ」
「知るかっ、才能無い俺達も、生まれてすぐ似たような術掛けられてるだろうがよ」
元々寿命がないザコの皆さんに出発前に軽くレイプされ、口答えすれば殺される運命にあった一同。
「ちくしょうっ、だから死ぬまで戦えって言ったのに、大して抵抗もしないで降参しやがって」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
「せめて初めてだけでも相沢に捧げられたのが救いか。いや? 血印があるのだから相沢とお姉さま方以外、この身には触れられぬはず?」
19時を過ぎて日が落ち、夜の闇に包まれだした街並み。そこで男達の後ろから、呪いの塊のような物体が現れ、こう言った。
(あたしメリーさん、今、貴方の後ろにいるの)
「「「「うわああっ!」」」」
天使の人形の声が聞こえると、車田調で眉毛が極太の栞が駆け込んでフィニッシュブローを放った。
「お前の後ろだああっ!」
鳳翼天翔や幻魔拳ではなく、アナザーディメンションだったが、ユニコーンの邪武みたいな分家のザコは一掃された。惰弱な性格で姉の影に隠れるだけだった少女は、聖闘士?として一人前になり、佐祐理お嬢様を守る戦士の一人となった?
「い、妹ちゃん」
さすがに救援に駆け付けてくれた場合は、栞の嫌いな呼び名「バケモン」ではなく、香里の妹として扱うザコ1号。
「栞さん、ありがとう」
救ってもらったと勘違いして、昼間はマジ喧嘩した相手に感謝の言葉を述べるチョロインさん。そこに手と口の周りだけ血が付いた、見えない魔物が通過して、分家のザコを捕食し始めた。
「「「ひいいっ!」」」
(いやあ、今日は術者を沢山食べられてオイシカッタな、秋子さんが電話するだけでこうなるんなら、明日もやって貰おうか? 倉田家や天野家の奴らって味が違うのかな?)
「うふっ、術者って美味しいの? じゃあ、この人達も食べたら?」
「「「ぎゃああっ」」」
救援で
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