31真琴の危機、魔物の引っ越し
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死なんですか?」
珍しく栞が質問したが、秋子や祐一の目から見ても既に闇堕ちしていて、明らかに人間や猫の皮を被るのをやめた相手を、恋人や嫁とは見れなくなっていた。
「お前は不死と、滅びない鋼鉄の肉体を望んだから、体の強度が持つ所まで不死だ。だが増築中の体の改造が終わっていないから不老ではない。骨はもっと丈夫なものに交換されて、筋肉はさらに強化される。子供は若いうちに産んでおけ、もうお前は人間ではない、人だった面影もすぐに失われるだろう」
「そうでしたか、お姉ちゃん、美坂香里はどうなったんですか?」
余命一年とか零日から、奇跡の逆転ホームランをぶちかまして不死になった化け物は、嬉しそうに微笑んだ。
姉の生死も不明なので尋ねたが、しぶとく生き残っていると思い、どの種類の化け物に変化したのかも聞いてみた。
「美坂香里はまだ分からない、左手が命を繋いだばかりで抜けたから、これから設計図通りに、奴の願い通りの魔物になるだろう。人間でいられるのは数日だ」
祐一は「あれは最初から人間じゃない」と思ったが、これからさらに人間離れして、もっと怖い嘘芝居をして、キワドイ脚本を書いて追いつめられるのを感じ、背筋が凍った。
「今は蛹の状態、これから美しい蝶になるか、醜い蛾になって誘蛾灯に釣られる化け物になるかは奴次第だ」
サナギマンから超力招来して、イナズマンだか夜の蝶に変身する予定の香里。変体に失敗し変態になり、心が腐ってしまって腐女子、貴腐人、汚超腐人とポケモン進化するのか、佐祐理と同じ「キマシタワー」全開の人格になり、今までの相棒、名雪とヨリを戻すのか、後輩女子を食べまくって楽しむのかは本人次第だった。
「佐祐理はどうなったんですか?」
人間ではいられない人物が続出し、自分の状態も気になって質問した佐祐理。一弥を産めなくなるのだけは回避したかった。
「お前も、もう人ではない。いずれ雷化した時点で人の細胞は焼け尽くし、精霊と同じになる。不老不死ではなく、破壊されるまでは「不滅」だ。人の子も産めないが、一弥をこの世に下生させる魔物の母体として改造された。暫くは人の体を楽しむといい」
「そんな……」
何かマギアエレベアだか禁呪だとかで雷化してしまい、精霊の体になると、電マで楽しんだり、潮を吹きまくって遊んだり、双頭ディルドーとかペニ*バンドを装着して舞や祐一を攻め立てたりできなくなる。
さらに人間の嗅覚を失ったりすると、舞の下着とかブルマとか「靴下」をビニール袋に入れてレンジでチンしてクンカクンカスーハースーハーして遊べなくなる佐祐理。
確かに今日からは「現物」をペロペロして弄くり回して遊んだりできるのだが、あれはあれで趣があり、特に匂いが強い靴下臭は素足では堪能できず、布の靴や皮のブーツでは代用できない独特の感覚が「来る」ので、例え
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