暁 〜小説投稿サイト〜
もう一人の八神
新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
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よ」

「ああ、なるほど。この様子じゃ、宿泊ロッジの外装が変わってるだけじゃなくて内装も変わってるんでしょうね。で、その本人は……」

「どこに?」と続けようとすると、ロッジの裏からメガーヌさんと同じ紫色の 長髪の少女が飛び出してきた。

「ユー!」

「ルー!」

「「イェーイ!」」

互いに名前を呼びあって笑顔でハイタッチを交わす。

はじまりは、ルーがメガーヌさんと無人世界で過ごしていた頃。
同い年である私やエリオ、キャロが機会がある度にそこを訪れてルーと交流を深めようとしていた。

訪れるたびに笑顔で迎えてくれていたのだけど、表情がそこまで豊かではなかったためか、その笑顔は満面のというよりも微笑みに近いものだった。
決して喜んでないという訳でもなく、他の感情だって友達の私たちから見ればわかる。

このことをエリオやキャロに話して頭を悩ませて思いついたのが、さっきのハイタッチだ。

それから会うたびに交わすようになって、最初の頃はおずおずとだったけど、いつの間にかそれもなくなった。

これが原因なのかはわからないけど、ルーの表情は豊かになったが、性格の方も変わってしまった気がする。

「改めてユー! 久しぶり!」

「久しぶり! ルーは相変わらずだね」

毎度恒例のあいさつをする私とルーを見て、あらあらと微笑むメガーヌさん。
いつものこととはいえ、この歳になると少し恥ずかしく感じる。

「ところでさ、エリオやキャロはもう来てる?」

「まだよ。でもエリオとキャロならもうすぐ……」

「おーい!」

「ルーちゃん! ユウくん!」

タイミングよく聞き覚えのある声が聞こえた。
振り向けば荷物を抱えた赤とピンクの髪の二人と白い小さい竜が手を大きく振りながら走ってきた。

「エリオ! キャロ! フリード!」

「二人とも久しぶり! 元気だった?」

「もっちろん! そっちこそ元気そうじゃない」

「まあね!」

「キュル♪」

「しっかしまあ……」

エリオとキャロを交互に見る。
それを不思議に思ったのか、二人して首を傾げる。

「? ユウ?」

「どうしたの?」

「いや、何というか……去年より凸凹になってるなーと」

「なんですと!?」

「あー、確かにそうね」

「あ、あははー……」

オーバーリアクションのキャロをよそにルーは頷き、エリオは苦笑い。
だけどそれらを気にせずに続ける。

「なんか、エリオは私より背高くなってるし、キャロは……縮んだ?」

「縮んでないよ!? ユウくんがエリオきんみたいに背が高くなってるからでしょ! それにわ、私だって背は伸びてるんだから!」

すると、ルーが意地悪くにん
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