新暦79年
異世界旅行 〜カルナージ〜
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見ると、私とライはいつものように学年の上位10番内に入っていた。
順位が上がることも下がることもなかったので、安心しながらも苦笑いを浮かべた。
そして心配のミウラ。
本人は緊張してできなかったとは言っていたが、なんだかんだで私たちと同じように10番内に入っていた。
連休を明日に控えた夜。
「試験の結果も返ってきたことやし、明日からのオフトレ楽しんできいな」
「それと体動かすのもほどほどにのんびりして来い」
「もちろんそのつもりだよ」
リビングでこの前の試験の結果を報告した後、旅行の話に話題が変わった。
「だけど姉さんたちも行けたらよかったのに。この頃まともに休みを取れてないでしょ?」
「さすがに仕事放り出すわけにはいかんしな」
「とはいえ、悠莉が向こうへ行ってる間に休みが入ってる。そこでゆっくり休むさ」
「だな」
と、シグナムとヴィータ。
他にもシャマルたちも同じ日に休みらしく、道場の方に顔を出すようだ。
「ところでさ、イクスの件は結局どうなったの? 教会に…セインたちに聞いてみたんでしょ?」
「それでしたら大丈夫です。ちょうどその日にセインが差し入れに行くようなので、そのついでに送ってもらうことになりました」
「なるほどね。でも大丈夫なの? 時間的に」
「教会の方が朝一で迎えに来てくれるらしいので」
「それなら安心だ」
「多分日程でいう一日目の夕方前にあちらに着く予定です」
その話を聞いてよかったと頬を緩める。
「それにメガーヌさんには伝えていますから」
「そかそか」
……メガーヌさんには、ね。
天然なのか狙ってなのか……天然の方かな? イクスだし。
当日。
クラナガンから臨港次元船に乗り込むなり、座席を軽く倒して仮眠を取っていた。
目的地は無人世界カルナージ。
そこは一年を通して温暖な気候で、大自然の恵みが豊かな世界。
学校の違うヴィヴィオたちよりも一日長い休みのために、旅行先へと先行する。
そのためか、この話を聞いていたエリオとキャロが休暇をこれに合わせてくれてたりする。
そして出港から約四時間、到着を知らせる機内アナウンスで目を覚ました。
「悠莉くんいらっしゃい♪」
「はい! 今日からしばらくお世話になります」
カルナージ唯一の宿泊施設であるホテル・アルピーノで出迎えてくれたのはここを営んでいるメガーヌさん。
「それにしても……また増えましたね、いろいろと」
と、メガーヌさんの後ろに建っているものを見てつい口にする。
メガーヌさんは手を頬に当て、ニコニコしながら答えてくれた。
「そうなのよ。全部ルーテシアがノリノリでしてくれたの
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