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KANON 終わらない悪夢
30美汐の嫁入り、栞の復讐
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腕を差し込んで撫でた。
「うひゃうっ」
 服を着ていたので何とか持ち堪えて首絞めを続行する美汐だが、さらに後ろから乳を揉まれ、耳に息を吹き掛けられて腕を離した。
「ぴぎゃあっ!」
 ここで天野本家の人間から「美汐は相沢様のお手付き」と思われ、使い魔は入っているが、一夜の妻として献上される運びとなり、「祐一クンのアマゾンの欲しいものリスト」並に多重梱包されてデリバリーされる手筈になった。
「ナッ、ナニヲスルッ」
「悪いけど聞いてくれ、もう天野、美汐の体が治ってるなら開放してやってくれないか? してほしいことが有ったら何でも言ってくれ」
「イヤダッ、私のカラダヲ返セッ」
「ほら、あの麦畑、今の学校でまた遊びたいんだろ? どうして欲しいんだ?」
 もう壁まで追い詰められ、壁ドンされて顔も真っ赤にするが「右手の魔物みたいにラブラブデートして、寒空の中でアイスクリームを食べたり、噴水の前でキスしたり、カレーを食べて辛くて人類の敵とか言ってみたり、重箱にお弁当を詰めて持ち込んだり、お別れの日に部屋に転がり込んで、生で5,6回ヤリまくってエネルギー補給して欲しい」とか「学校で倒れる前からずっと見ていて、横顔をスケッチして見せたら右手の魔物も怒って怪獣大決戦になったり、倒れた後は人工呼吸とか心臓マッサージもタップリ、高度なお医者さんごっこも一杯して、触診から観察、内視鏡チェックも済ませて内部もシッカリ触診、ヌレヌレになった所で初体験して泣きながら抱き合って、右手の魔物とも喧嘩したり、エネルギー源とも絶交、翌朝まで何度も泣いて叫んでしがみついたり抱き合ったり、髪の毛を切らせて遺髪として渡したり、合計12発もエネルギー補充してもらって、翌朝もラブラブで夜明けのコーヒーを飲んだり、体にカーテン巻いて腕時計交換して結婚式もだと? 私もやりたかったんだよコンチクショーがっ、色んなネタ使いやがって、残りが無いだろうが、その上、左足と私は何かする前に見付かっちまったよクソがっ、どうしてくれんだよっ、私も学校で倒れて人工呼吸して欲しかったよ」と言いたかったが、この体はガッチガチの貞操帯みたいな女で、背中を押そうがタックルしようが蹴り倒そうが、祐一になびこうとしなかったので、苦労していた魔物。
「天野に無断で悪いけど、約束の印だ、良かったらこっちに来てくれ」
 そのまま抱き締められ、通路を作るだけの軽いキスをされ、半分ほど吸い出されたが、「これぐらいで成仏してたまるかっ、コンチクショーッ!」と気合を入れられ、美汐の体に踏みとどまった右足。
『うふっ、佐祐理、真面目でしっかりしていて、ずっと敬語で話す古風な女の子に目が無いんです、これから私の妹になってくれませんか?』
「ヒッ!」
 美汐の左側から邪悪な笑顔を湛えた佐祐理が抱き着いた。沢渡真琴にはパワー負けして発動し
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