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KANON 終わらない悪夢
30美汐の嫁入り、栞の復讐
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れて声も出せない栞。
(もうこれでいいかい? 三番は叶っちゃったけど、残りはどうする?)
「ぜ、全部…… ヒーッヒッヒッヒッヒッ」
(ですよねー、そう言うと思って全部配達しておいたよ)
 エリートのパパは、パワハラセクハラで会社から懲戒解雇を言い渡された後、警察から事情聴取されて、レイプされた相手とも和解できずそのまま堀の中に。
 ママも浮気相手の奥さんから訴えられて会社もクビ、慰謝料の請求もされて、犯罪者の旦那も障害が残った娘も見捨てて離婚し一家離散の運命になった。
(じゃあちょっと、歯車を二枚ほど出してよ、栞ちゃんは生身があるから入っちゃダメだよ)
 どうにか笑いを堪えながら、真っ黒な切断用歯車を天使の人形に渡す。
(さーて、ここに取りいだしましたるは南京玉すだれ、あ、さて、さて、さては南京玉すだれ)
 踊って歌いながら入る天使の人形と入れ替わりに出て来る男達、争っていた彼氏達も貢がされた金品を回収し、ハイタッチなどしながら爽やかに別れた。
 2,3回済ませて童貞も卒業したブサイク達も満足して帰宅。年配の金持ちの男性も、ビデオや写真を抱えて彼氏達と連絡先まで交換して、自分の愛人が醜男に連続レイプされる興奮を忘れられず、若い男と一緒に語り合い、飲み物を奢って回し飲みしながら泣き叫ぶ愛人をレイプし、大量のオカズをゲットして帰宅。ブタさん達も満足したのか、仕返しが嬉しかったのか満面の笑顔で帰宅した。
(ほら、泣け、喚け、クズが)
「イヤアアアッ、もう死んでやるっ、こんな家壊してやるーーーーっ!」
 その声だけは向こう三軒両隣に響き渡り、チェーンソーのような物で木を切る音も響き渡った。
(さては南京玉すだれ、ナイアガラにもさも似たり)
 柱を斜めに切られ、次第に倒壊していく家、最後にはカーポートの高級自家用車も押しつぶし、両隣の家も壊しながら車と家のローンを残して全てが倒壊した。
「あはははははっはははっはあはははsぢgひぽえghぴおえtsjkさかs!」
 もう腹筋を破壊され、声にならない声で笑い続ける栞。いじめっ子も、人生も体も心も完全に破壊された。
「助けて、助けて〜」
 倒壊した家の下敷きになり、顔と足を潰された女はまだ生かされていた。もう自殺することも許されず、この世の苦しみと災厄を全てその身で受けて、命の大半を喰われ、苦しみ抜いて死ぬ以外の選択肢は許可されなかった。
(その苦しみと穢れを、全てあゆちゃんのために捧げるんだ、クソ女)

 天野家本家前、路上。
『カラダヲカエセ』
 美汐は舞の首に腕を回して締め上げたが、流石に身構えていたので隙間に腕を差し込んで防御していて、前回のような危機には陥らなかった。
「悪いな、天野。ちょっと我慢してくれ」
 後ろに回った祐一も、背中が急所と知っていて、上着の下に
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