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KANON 終わらない悪夢
30美汐の嫁入り、栞の復讐
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なかった、ゴージャスさゆりんの固有結界でアルター能力でオーダーが発動し、何かが突き刺さって「お父さん、お母さん…… 見ないでっ」みたいな声だけのエンディングになり、美汐も佐祐理お姉様の妹にされた。
「あ?」
 佐祐理にヤラれ、ビックンビックンしているのは良いとして、気絶して歩けない美汐。
 佐祐理に操られているにしても、自分の意志で歩いて女子校の課外授業?に参加するなら良いが、このまま連れ去って監禁レイプすれば犯罪である。
「相沢様、そこらで勘弁してやって下され」
 タイミングも悪く、天野家の人が出て来て止められてしまった一同。美汐の祖母と思われる人物が話し、家の者が美汐を抱えて連れて行ってしまう。
「あの、お婆さんですか? 天野、美汐さんと話をさせて下さい」
「分かっております、美汐は相沢様のお手付き、これから「仕度」をさせてからお送りします。ご自宅の方で少々お待ちくだされ」
「え? はあ」
 秋子の言いつけを守れず、美汐の奪取に失敗して、すごすごと引き下がるしか無い祐一。しばらく家の前にいたが、佐祐理の勧めもあって一旦秋子の家に帰ることにした。

「帰りました」
「またお邪魔します」
 秋子の家に戻ったが、簡単なお使いもできず、美汐を連れ帰れなかったので、ちょっと弱気な一同。
「すみません、天野は連れて来れませんでした。何か支度してからこっちに送ってくれるそうで、家に戻されたんです」
「そうですか」
 何気なく答えたが、その意味は「殺害はしませんが、相沢様の嫁として送りますので、その後の処分はご自由に」という意味なのも理解した秋子。
「祐一さんは、どんな状態で送って来られるのがいいですか? 首と胴体が繋がっていないのは嫌ですよねえ?」
「はあっ?」
 余りの言葉に度肝を抜かれ、空いた口が塞がらなくなるが、今までの経験や普通じゃない家の行動なら、ありえない話ではない。
「月宮の真琴さんも危ないんですよ、あの人達は簡単に仲間も人も始末して、私達が怒らないようにしてるようですけど、誰かを殺してしまって祐一さんが怒るとは考えないようなんです。ちょっと電話でもして注意しておきます」
 スピーカーホンのボタンを押し、今度もプッシュなどせず、すぐに話しだす秋子。
『秋子です、誰か電話に出なさい』
「天野の者ですっ、本日はご機嫌も麗しく」
「月宮ですっ、御用をお申し付け下さい」
 電話の前で待っていたかのような人物が即座に出たが、秋子の願望が上乗せされたのか、何故か二箇所に通じた。
『あら、混線してしまいましたか? まあその方が話が早いですね。今、災厄が起こっています。うちの祐一さんの使い魔が「月宮あゆ」という子を蘇らせようとしています。その結果何が起こっても異存は無いと思いますが、使い走りとして川澄舞さんの放った使い
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