29秋子ちゃんvs佐祐理、真琴の帰還
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舞の転移技を使って秋子の家に移動してきた一同。
この中でも佐祐理は、中学生程度で固定されていた人格を戻され、死んだ弟の記憶の封印も解かれて、魔物が持っていた知識も使えるようになっていた。
いつも喜びだけを感じていた感情も放棄して、舞の喜怒哀楽の内、喜びの感情を持った魔物は月宮真琴の中に押し込んで歯向かえないようにし「災厄の魔物を放った術者本人である川澄舞の討伐」を行えない当事者とした。
「あら、皆さんいらっしゃい、どうぞ上がって下さい」
電話後に一瞬で移動してきた連中に驚きもせず、当然のように迎えた秋子。そろそろ名雪が帰宅してもおかしくない時間帯だが、香里以外の恋敵が全員集合し、五時間目以降は五人も女が増えていた。
「お邪魔します〜」
現在、祐一クンの「所有権」筆頭の佐祐理を先頭に、クマみたいな力で腕をクマれたまま胸を押し付けられて引き摺られる祐一、もう片方の腕を魔物と同等の力で掴む舞、真琴一行、栞と続いた。
玄関では「靴は下足番が片付けるもの」が常識のお嬢様と、いつも放置する舞とザコ1号を除き、自分の靴とお姉さまの靴を揃えようとしたが、ザコ1号の白から茶色に変色した靴、それも一度も洗った事がない、腐ったキャベツのような匂いがして一瞬でハエがたかる物体に触れるのに躊躇し、靴べらでエンガチョしながら屋外に放り出そうとしたが、ハエが集まるので一応屋内に置いた。
「本日はお招き頂きありがとうございます、倉田佐祐理です。手土産も持たず失礼しました」
「いいんですよ、急に呼び立てたんですから」
「お初にお目にかかります、月宮真琴と申します、名雪と相沢くんにはいつもお世話になっています」
「いえ、こちらこそ。真琴さんは祐一さんと佐祐理さん以外、もう浮気もしないそうですね。うちの名雪や香里さんとはまだなんですか?」
「それはお姉さま次第です」
真琴が気に喰わないのか、娘や祐一にまで近付いた動機や目的が気に食わないのか、妙に棘がある言い方をする秋子。
女主人と挨拶と歓談済ませ、その間に手下と弟に茶を用意させた佐祐理と真琴。先日とはヒエラルキーや上下関係の違いで、祐一の右側には佐祐理、左には舞、正面に真琴一行、末席に栞、上座に秋子という編成になった。
「祐一さん、一日でお嫁さん候補が沢山増えましたね、ご乱行もほどほどにして下さい」
「ハイ、スミマセン……」
二回の電話を思い返しても、本日の行動を全て秋子ちゃんに読まれている祐一クン。
一応和姦だったような気はするが、お姉さま方と栞には暴力を振るわれ、乱暴にレイプされたような気がしないでもなかった。
「グルルルルッ」
栞さんのマッスルボディも、増えた女の多さにご不満そうにして、頭と口と鼻から湯気を吐いていたが、佐祐理お姉さまの命令と、秋子の家という中立地帯なの
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