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KANON 終わらない悪夢
29秋子ちゃんvs佐祐理、真琴の帰還
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ら、私と姉さんほどじゃありません」
 玄関から出ても、勝手口から出ても、沢渡真琴が待っているような気がして、逃走を諦めた月宮真琴一行。
 さらっと恐ろしい言葉を聞いたような気がするが、今は逃げ出すよりも、沢渡真琴を怖がっていない秋子と祐一の側にいるのが安全だと思えた。

「ユウイチサン、マコトサント、ワタシ、フタマタカケテタンデスネ?」
 ここで空気は読まないが洞察力は鋭い栞が時系列を把握し、「名雪でも秋子でもない、キツネ色の長い髪が祐一の部屋に落ちていて、ベッドには茶色い陰毛まであり、自分が結ばれた頃に別の女とも同じベッドで結ばれ、あまつさえ丘で結婚式まで挙げて、自分がマーキングした印以外にも別の痕跡がタップリ残っていて、それすら後釜に座ろうとした名雪チェックで潰されていたり、この家で誰も読みそうにない「りぼん」の系列の子供向け少女漫画が捨てられもせず、男の部屋で大切に保管されていた」のを思い出し、失われた記憶のピースと証拠がガッチリとハマって、怒りが再び三度、またたびマックスに振り切って、エアロビ選手権の出場選手のような「ガチガチの力技演技の途中でも審査員やカメラに向かってしっかり笑顔を出す」ような表情で指をベキボキと鳴らしながら祐一に近付いて、「投げっぱなしジャーマン」とか「頚椎破壊のためのパワーボム」などのスペシャルビーフケーキをご馳走してやろうとした。
「キャイイインッ!」
 栞ちゃんのマッスルボディから逃走するため、祐一は真琴一行の後ろに縋り、真琴一行は秋子か祐一の背後に縋って沢渡真琴の災厄から逃れようとして、虎の模様のバターになろうとしていた。
『おやめなさい、見苦しいですよ』
 佐祐理お姉様に一喝され、無理矢理平常心に引き戻される一同。佐祐理の妹にされた者は、効果範囲30ヘクスの「ゴージャスさゆりん」から逃げられず、精神支配からも逃げられなかった。
「まあ佐祐理さん、いつの間にそんな術を?」
「はい〜、昔から使えたようなんですけど、誰かに封印して頂いたようです」
 栞や一弥のように衰えて死なないよう、名雪に封印されていた技も使えるようになり、祐一から力の補充も受けた佐祐理は、祐一にパワーボムを決めようとする女より上位に位置付けられ、秋子ちゃんランキングでは、名雪>佐祐理>沢渡真琴>>>栞>月宮真琴>舞>香里>その他になった。
「でも、将来佐祐理さんのお腹の中に宿るのが一弥君で、こっちは祐一さんですよ」
「ハ、ハイ……」
 聞いてはならない真実を伝えられ、発狂寸前で震える佐祐理。
 今後、妊娠検査薬で妖精?が出て、夢枕に一弥が現れて「今、お姉ちゃんのお腹の中にいるよ」と言われたり、エコー検査で男の子だと確認して、母親か誰かが本物の一弥だと認定して、生まれた後に前世の記憶があるか聞いて、「お姉ちゃんを許すよ」と聞く
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