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KANON 終わらない悪夢
29秋子ちゃんvs佐祐理、真琴の帰還
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で自重していた。
「…祐一は私と佐祐理の」
 災厄の娘、川澄舞との関係を認めたくない真琴一行。秋子も祐一との特殊な関係からも正妻とは認めておらず、佐祐理の付き人程度に思っていた。
(菊ちゃんも花ちゃんも好きダスー)
 もし秋子がおらず、佐祐理も帰ったり退出してしまうと、残りの女達で怪獣大決戦が行われてしまうので、祐一は発言を極力控え、仕切りは佐祐理おねえちゃんに任せた。

「ではご挨拶はこのぐらいで。私たちは今、災厄の中にいます。天使の人形と呼ばれる子が、あゆさんを救おうとしているようで、同じように栞、香里さん、私までが舞が放った魔物を宿して命を繋いでもらい、弱かった体も強くしてもらえました。今は祐一さんのお陰で魔物二体を舞に返して、この子の中にもまだ一体います。今は残る二体を探している所です」
 単刀直入というか、直球ど真ん中で秋子に話し、秋子が敵なのか味方なのか判断しようとする佐祐理。
 「体に魔物がいる」イコール「夜中に狩りをして人の命を喰らう」のを知っているが、天使の人形が思っているように「狩りをさせて、あゆが復活するまで命を食べさせる」のを目的としているのとは違い、「舞の魔物を集めて体に戻し、怪我も治して不毛な戦いや自傷、自殺をやめさせる」「一弥を返してもらう」のが目的の佐祐理では微妙な違いがあった。
「そうですか、祐一さんがご迷惑をおかけしましたね。私も天使の人形君が何をするか注意してるんですけど、もう私の力より強くなってしまって止められないんですよ。無理に止めようとは思いませんし、邪魔もしません」
 災厄が起こっているのを正直に認め、敵でも味方でもないのを公表した秋子。もちろん祐一が討伐されるなど認めず、そうなるなら災厄で人間を裁こうとでも思っていた。
「こちらこそ舞の魔物がご迷惑をおかけしました。残りの二体もどこに居るかご存知ですよね? 宜しければ教えて下さい」
 秋子も天使の人形が祐一の魔物と知っているようなので、手短に詫びて残りの二体の居場所も聞いてみた佐祐理。
 カマを掛けてみただけだったが、秋子は簡単に事実を話した。
「ええ、二年の天野美汐さんという子に右足が、祐一さんの中に胴体が宿っています」
「「「「「「ええっ?」」」」」」
 意外な場所にいた一匹に驚き、祐一を見る一同。そんな気配は一切出さず、出現するまで舞にすら気配を悟られずに佐祐理の中で休眠していた左足に続き、祐一の中にまで魔物がいた。
(目の前の新しい敵をゼータワンと呼称します、ジャイアントバズーカでも撃破できません、撤退を推奨します)
 どうやら祐一クンロボのボロい戦闘AIの正体は、舞の魔物らしい。声も同じなので気が付きそうなものだが、休眠されていたので仕方がない。
(お前、舞の胴体だったのか?)
(アファーマティブ)
(まさかお
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