ガンダムW
1588話
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連合軍の軍人と訓練をしてから、更に数日……トールギスの改修は、今が最盛期といったところ。
まぁ、関節部分に使う為のガンダニュウム合金が届くまでに時間が掛かったんだから、その辺は仕方ないのかもしれないが。
整備員も、別にガンダニュウム合金が届くまで何もしていなかった訳ではない。
ガンダニュウム合金を使うのは、あくまでも関節部分に過ぎない。
である以上、それ以外の改修……深紅のパーソナルカラーと、肩の部分に装備するマシンキャノンについてはその間に進んでいる。
最初、何を思ったのか整備員が持ってきたのはマシンキャノンというよりは砲身の長いガトリング砲とでも言うべきものだった。
……勿論速攻却下したが。
いや、そちらの方が威力が高いというのは分かる。分かるんだが……それでもやっぱり、取り回しが邪魔だし、何よりトールギスで欲しいのは咄嗟の時に使える攻撃手段だ。
ガトリング砲を装備すれば、威力は高いかもしれないが咄嗟の時には使えない。
まぁ、バルカンを持っていないのに長物を装備しているという点では実はシャドウも同じだったりするんだが……シャドウの場合はG・テリトリーを始めとした各種バリアがあるから、あまりその辺は気にしなくてもいいんだよな。
ともあれ、俺が欲してるのはガトリング砲とでも呼ぶべきものではなく、あくまでも砲身が短いマシンキャノンだ。
それをいい聞かせ、改めて整備員にマシンキャノンの設計をするように頼んでおいた。
……また、あの日俺に訓練を頼んできた軍人は、それからも何度か訓練を繰り返している。
向こうにとっては絶対に勝ち目のない戦いだと思うんだが、それでも諦める事なく向かってくるその姿勢は、好意的に映る。
それは俺だけではなかったらしく、綾子もあの3人に対し、訓練を行っていたりする。
五飛も少し興味深そうにその3人を見ていたが……当然と言うべきか、やっぱり連合軍の人間にとってガンダムのパイロットというのは、そう簡単に接する事が出来る相手ではないらしい。
それでも陰湿な苛めのような行為がないのは、俺の目から見てもそれなりに規律正しいと言える。
まぁ、もしかしたら俺の見ていない場所で五飛に対して何か手を出している奴がいないとも限らないが……ただ、何だかんだと五飛は気が強いからな。
もし何かあったとしても、五飛が自分で解決するだろう。
本当にどうしようもない場合は、俺の方にも何か言ってくるだろうし。
ともあれ、基地の方も大分落ち着いてきたし、復旧作業の方も大分進んできた。
そんな状況で、俺が何をやっているのかと言えば……
「あそこだな」
視線の先にある、幾つもの明かりが点いている建物に視線を向けて呟く。
周囲は夜であり、空には星や月が瞬いている。
個人的に
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