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KANON 終わらない悪夢
28新興宗教
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前から直通バスが出ていまして、土日には沢山の信者の方が集まるんですけど、今週は相沢様にも是非おいで頂いて「青年部の女性達」から「沢山の花嫁候補」と歓談して頂き、宜しければ「合同結婚式」を開催して「沢山の子宝に恵まれれば良い」と思っております」
 祐一の「終末」は、ヤバイ目付きをした山のような地雷女と見合いして、「合同種付け式」が行われて輪姦された上で種を搾り取られ、見ず知らずのメンヘラ女との子作りをする種牡として召喚されることに決定した。
「まあ、一弥が喜びそうなお話、ふふっ」
(オネエチャン、ワカッテナイヨ)
 オットセイ君の性的欲求やタマタマの動議で、心の中で会議を開催したが、二秒で否決され、祐一の最優先課題は、どうやって終末?に、この女達から逃亡するかが議題となって会議が紛糾した。
「…祐一は私達だけの物」
 何故か祐一がチョップを食らい、壮大な浮気は許可されなかった。どうやら舞も「ゴージャスさゆりん」の固有結界に捕らわれていて、佐祐理が認めた相手との浮気は許すようだが、見たこともない相手との浮気は許されなかった。

「それと少し気になることがあるんですけど、今年は以前から教主様が予言されていた破滅の年で、もうすぐその時期が迫っているんです」
 新興宗教にありがちな終末思想までセットで付いていて、サンキューセットでお買い得な状態らしい。
 これはもうヘールボップ彗星に乗ってイエス様に会いに行った団体みたいに「人類最後の日」に集団自殺するのか、どこかの教団のように自分でテロを起こして終末を自作自演するのか分からないが、どの道碌なことにならないのはよ〜〜〜く分かった祐一クンは、また長めのうぐぅの声を漏らした。
「うぐ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
「今回の災厄が関係しているようにも思うんですけど、教団の地下にもシェルターを作って準備している所です。いざとなったら皆さんも来て下さい」
 ここで「危ないのはオマエラだよ!」と言いたかったが、何とか口をつぐむ祐一。「終末の日」だか「約束の日」にはシェルターに集まって、ノストラダムスだかインカ暦の終わりが来ても、解釈を間違えたとか言い訳して、年度と日付を変更して集金を続けるらしい。
「ええ、うちのお母様もお祖父様も、今年は何かがあると仰っておられました、気を付けないといけませんね」
「…うん、今年は危ない」
 何故か佐祐理と舞まで賛同してしまい、ハブられる祐一と栞。長期の未来予知ができる人たちの間では、今年中に何かが起こるのは既定路線らしい。
(チガウ、チガウ)
 真琴の隣にいる付き人は完全に汚染されているようだったが、少し離れているザコ1号、チョロインさんは、自分たちと危ない目付きをした女とは違うと言いたげに、手で境界線を引いて首を振り、小声で念話しながらアイコンタクトで言い訳
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